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キングス競り負ける 今村33得点 チーム鼓舞 名古屋Dに95―98<Bリーグ>第51戦【10日の試合】


キングス競り負ける 今村33得点 チーム鼓舞 名古屋Dに95―98<Bリーグ>第51戦【10日の試合】 キングス―名古屋 第4Q終了間際、3ポイントシュートを決めるキングスの今村佳太=10日、沖縄市の沖縄アリーナ(又吉康秀撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は10日、沖縄アリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(同2位)と対戦し、延長の末に95―98で敗れた。連勝は6でストップした。通算成績は37勝14敗で西地区首位のまま。

 前半序盤、今村佳太や岸本隆一の3点シュートが連続で決まり、スタートダッシュに成功した。しかし、選手交代で岸本らが下がると、なかなかインサイドを攻略できず、追い付かれ逆転される展開となった。相手は3点弾などを決めて36―40の4点ビハインドで折り返した。後半は相手がシュート精度を上げてリードされたまま進んだが、今村の3点弾、アレン・ダーラム、岸本の得点などで追い付き、83―83で延長へ。最後まで競り合ったが、最後に3点シュートを決められて敗れた。

 次戦は13日、松江市総合体育館で島根スサノオマジックと対戦する。

 西地区1、2位の直接対決は、見る者の心揺さぶる激闘だった。キングスは延長の末に敗れたが、試合後は両チームの健闘をたたえ合うように会場から万雷の拍手が湧いた。

 大黒柱のジャック・クーリーを欠く中、リードを許して前半を折り返し、後半も追い掛け続ける厳しい展開が続いた。終了間際、今村佳太が3点弾を決めて80―83。残り8秒から再び今村の放った3点弾がきれいな弧を描き、リングを射貫くと割れんばかりの歓声と地鳴りが起きた。

 勝負は5分間の延長戦へ。ここでもリードしては追い付くという展開となり、悲鳴と声援が交互に飛び交った。2点ビハインドで残り16・5秒。岸本隆一がファウルを獲得してフリースローを確実に決めて再び同点。しかし、残り6秒で名古屋Dの須田侑太郎から3点弾を浴びて惜敗。須田は「勝ち負け関係なく、試合が楽しかった」と素直な気持ちを表現した。

 今村は8本中7本の3点弾を決め、33得点はキャリアハイとなった。「シュートタッチが良く、打てれば入るという感じだった。負けたので手放しでは喜べない。相手のシュート精度が良かった」と総括した。

 今季残り9試合。名古屋Dとも直接対決2試合を残す。「CSを意識してタフに戦っていきたい」と気を引き締め直していた。

 (大城三太)


 (沖縄アリーナ、7026人)
名古屋D 34勝17敗
 98―95(20―21,20―15,21―20,22―27,延長15―12)
キングス 37勝14敗

ホームの負け悔しい

 桶谷大HC(キングス)の話 粘り強く、我慢強く延長へ持ち込めたが、その反面、上位同士の戦いでホーム戦での負けは悔しい。ジャックがいない中、どう戦うかという話をし、選手は攻守で役割を遂行してくれた。3点シュートを簡単に打たせのは課題になった。

今季一番良かった

 ショーン・デニスHC(名古屋D)の話 攻守、個人プレーに関してもチャンピオンシップ(CS)レベルの内容で今シーズン一番が良かった。キングスは既にあるのかもしれないが、私たちも最後まで選手への信頼、選手同士の信頼があり、揺るがなかった。