サッカーの明治安田J3第9節の10日、FC琉球OKINAWAは福岡県のミクニワールドスタジアムでギラヴァンツ北九州と対戦し、0―2で敗れた。通算成績は3勝2敗3分け。勝ち点12で順位は8位に落とした。
前半から北九州に攻め込まれた。何度もコーナーキックの機会を与え、30分にコーナーキックから北九州に先制を許し、0―1で折り返す。後半に入ると琉球のパスがつながらなくなり始めた。38分には白井陽斗がPKのチャンスを得たが、枠外に外してしまう。直後の39分に北九州に左サイドからシュートを打たれて、琉球の選手に当たってオウンゴールに。2点目を与えて、そのまま逃げ切られた。
次戦は14日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでAC長野パルセイロと対戦する。
琉球は堅守が持ち味の北九州を最後まで崩せず、さらにPKを外すなど好機もものにできず、今季2敗目となった。
前半、北九州の前線からの積極的なプレスに翻弄(ほんろう)され、パス回しを強いられた。なんとか前線までボールを運んでもシュートで攻撃を終えることができない。得点機会をなかなかつくれない苦しい展開だった。北九州に左サイドからの攻撃を展開され、何度もコーナーキック(CK)を与えてしまう。5度目のCKでファーサイドでフリーの状況を作られ、先制された。
後半は前線へ攻め込むことはできたもののパスが安定せず、相手に取られる場面が増え始めた。ゴール前の攻防で、今季チームトップの6得点を挙げている白井陽斗がPKを獲得。GKが飛んだ逆サイドにシュートを放ったが、枠をとらえられない。直後のカウンターで左サイドから展開された場面で、守備陣に当たってオウンゴールとなってしまった。その後は5バックにした北九州の守りを崩せず、最後までネットを揺らせなかった。
今季2度目の無得点となった。金鍾成監督は「ボールを動かされた苦しさを感じながら攻めていた」と振り返り、「ゴール前の一番大事なところで、相手を最終的に崩し、ゴールを奪う力がなかった」と悔しさをにじませる。
厳しい日程が続く琉球だが、連戦最後のホーム戦は負けられない。
(屋嘉部長将)
(1)ミクスタ
北九州 2勝3分け3敗(9)
2―0(1―0,1―0)
琉球 3勝3分け2敗(12)
▽得点者 【北】 長谷川(1)OG
▽観客 2290人