プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は14日、島根県松江市総合体育館で島根スサノオマジックと対戦し、73―77で敗れた。通算成績は38勝15敗となった。第1クオーター(Q)、先制を許すもジャック・クーリーを中心にインとアウトを使い分けて得点した。牧隼利も3点弾を沈め22―18に。続く第2Qはアレックス・カークやアレン・ダーラムと力強いインプレーで得点。小野寺祥太も好守備を見せ、42―30で折り返した。第3Qからは徐々に流れを渡してしまい、ペリン・ビュフォードだけではなく、他の選手にも決められ54―50と詰められた。第4Q、ヴィック・ローが苦しいながらもペイントアタックでねじ込むなど加点するが、島根の安藤誓哉に3点弾を決められ同点に。さらに安藤にドライブから得点を許し逆転された。キングスもファウルからのフリースローをダーラムやカークが確実に沈めて粘る。残り34秒で今村佳太が得点し2点差まで迫ったが、あと一歩及ばなかった。島根の津山尚大(北谷中―福岡大付大濠高出)は4得点だった。次戦は17日、チャンピオンシップ(CS)進出を懸け沖縄アリーナで佐賀バルーナーズと対戦する。
好調に滑り出したはずだった。火力の高い島根を連日で抑え込み、インサイド、アウトサイドとかき乱して得点する。しかし後半になるにつれてシュートは入らず、堅守が崩れてのみ込まれた。キングスは、今季負けなしだった島根に73―77と逆転を許してしまった。
前半からジャック・クーリーを中心に強靱(きょうじん)なインサイドプレーで攻め立てた。中を閉められても、オープンとなった外の選手が3点弾を沈める。昨季得点王のペリン・ビュフォード以外は抑え込み、前半終了時点で昨日に続き各Q10点台にとどめた。
後半、スチールで島根の出はなをくじいたはずが、ビュフォード以外の相手にも失点を許した。最大14点あったリードは徐々に詰められ、勢いが鈍くなったまま54―50で最終4Qへ。
前日の13日の試合でも島根に差を縮められる場面があったが、ここぞという場面で悪い流れを断ち切っていた。しかし14日の第2ゲームはわずか3分ほどで10失点。チャージングを誘う好守備を見せた小野寺祥太も退場に。ヴィック・ローはドライブで相手を切り崩し、アレックス・カークやクーリーはゴール下で奮闘し得点につなげた。最後まで必死に食らいついたが流れを変えることはできなかった。
シーズン終盤、残る7試合で課題を修正したい。
(名波一樹)
島根 31勝22敗
77―73(18―22,12―20,20―12,27―19)
キングス 38勝15敗
次節に向け修正へ
桶谷大HC(キングス)の話 前半は自分たちのペースで試合ができていたが、後半にシュートが入らなくなってから徐々に崩れてしまい、島根に流れを渡してしまった。シュートが入らない時間帯でも崩れることがないよう、次節に向けて修正していく。