前回大会では宮古島市陸上競技場のゴール手前で星大樹を抜いて5位入賞を果たした山岸穂高(千葉県)。今大会はラン中盤で星を抜いて2位に浮上し、そのままゴールした。「自分の力を出し切って目標の3位を上回ることができた」と、息を切らしながら喜んだ。
軽快なリズムで走るランが特徴な山岸。苦手なスイムは、体力を温存して上位選手に合わせてペースを維持。バイク前半は足をためて、中盤以降で他の選手をかわしていったという。
ランは前回大会とコースが変わっていたが「自分の展開に持ち込めるはず」とイメージはできていた。
前を走る星選手の足が止まると一気に2位へ。しかし、あまりの暑さに自分自身の足が「つぶれそうになった」。長い直線を振り返ると3位選手の姿がちらついたが、向かい風に苦しめられペースが上がらない。「歩きたくなるほどきつい」中でなんとか力を振り絞った。
2023年4月から競技発展の「一助になれば」と「トライホーク」というトライアスロンチームを創設した。指導する仲間のためにも「寺澤さんのような上位選手の背中を追って、高いレベルで戦える選手を目指したい」と闘志を燃やした。
(第38回全日本トライアスロン宮古島大会)
(嘉陽拓也)