有料

女子2位・巖淵知乃 耐えるレース 走り切る 宮古島トライアスロン


女子2位・巖淵知乃 耐えるレース 走り切る 宮古島トライアスロン 家族でゴールに向かう巖淵知乃=14日、宮古島市陸上競技場(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 嘉陽 拓也

 ゴール手前で夫や子ども2人を手をつないでゴールテープを切った巖淵知乃(埼玉県)。昨年と同じ光景だったが「自分の中でベストを尽くせた」と、達成感にあふれた表情を見せた。

 前回大会は、本番前に右肩を剥離骨折した影響で全力を出し切れず3位に終わった。人生で初めてレース中に歩いたこともあり「情けなさ過ぎて大会後に結構落ち込んだ」と話す。

 今回はスイムを上位で終えるとバイクで2位を確保。ランは多くの参加者同様に暑さに苦しめられたため、「耐えるレースに切り替えた」と速度を調整して走り切った。

 本大会はオリンピアンの上田藍に刺激を受けたという。2022年にアイルランドで開催されたアイアンマンレースに共に出場した。今回、ゴール後は互いをたたえ合ったが、「上田さんに実力差で勝てない」と冷静に分析しており、「自分のベストだけに集中した」と振り返る。

 昨年はけがを乗り越えた後、海外のアイアンマンレースで経験値を上げてきた。本大会2位の結果には「シーズンの始まりを告げる大会のパフォーマンスとしては上々」と満足している。

 2人の子どもも宮古島が好きなため「来年も出場して自分のベストを尽くしたい」と語った。

 (嘉陽拓也)