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キングスCS決定 牧、3点弾6発22得点 再延長戦制し佐賀に101―97<Bリーグ>第54戦【17日の試合】


キングスCS決定 牧、3点弾6発22得点 再延長戦制し佐賀に101―97<Bリーグ>第54戦【17日の試合】 琉球―佐賀 第3Q、レイアップシュートを放つ牧隼利=17日、沖縄市の沖縄アリーナ(又吉康秀撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は17日、沖縄アリーナで佐賀バルーナーズ(同5位)と対戦し、ダブルオーバータイム(再延長戦)の末、101―97で勝利し、チャンピオンシップ(CS)出場を決めた。通算成績は通算成績は39勝15敗で、西地区首位をキープしている。前半のキングスはシュート確率が悪く、得点が伸びなかったが、小野寺祥太や松脇圭志の激しい守備で佐賀の得点を抑え込んだ。牧隼利の3本の3点弾などで13点差をつけたが、佐賀の速攻などから点数を重ねられ、41―40で折り返した。後半に入ってもお互いに点差を広げられない中、第4クオーター(Q)残り4.5秒で佐賀に3点弾を決められ勝ち越されるも、残り2.1秒で今村佳太が得点し、オーバータイム(延長戦)へ。延長では佐賀に6連続得点されたが、松脇やアレン・ダーラムの得点などで勝ち越したが、終了間際に佐賀に3本のフリースローを決められ再延長戦に突入。再延長も互いに得点を取り合う展開だったが、松脇の3点弾やファウルゲームで得たフリースローを沈め、逃げ切った。次戦は20日午後6時5分、沖縄アリーナで長崎ヴェルカと対戦する。

ホーム戦、観客とCS進出喜ぶ

 キングスは今季初のダブルオーバータイム(再延長戦)の末、佐賀を101―97を破った。ホームでチャンピオンシップ(CS)進出を決め、集まった7502人の観客と一緒に喜び合った。

 試合序盤から3点弾など外からのシュート確率が悪く、なかなか点数を伸ばせないキングス。その中で牧隼利が3点弾3本などを決め、なんとかリードする。

 後半になると佐賀の3点弾や速攻などが決まり、リードされたが、前半に続き牧を中心に得点を重ねる。第4クオーター(Q)に勝ち越されるも残り2・1秒で今村佳太の得点で追い付き、オーバータイム(延長戦)へ突入。延長戦序盤でジャック・クーリーがファウルアウトになり佐賀に連続得点を決められるも、今村が8得点。逃げ切れるかと思われたが追い付かれ、再延長に。ブースターが祈るように声援を送る中、再延長では松脇圭志が3点弾、佐賀のファウルゲームで得たフリースローを岸本隆一、小野寺祥太が決め、逃げ切った。

 ヴィック・ローを体調不良で欠き、調子の上がらない選手がいる中での勝利に桶谷大HCは「チームにとっても大きな勝ちだった」と満足げ。第4Q途中までの出場ながら、キャリアハイの6本の3点弾と22得点を挙げた牧は「キングスのバスケットをホームで見せられるのはあと二つしかない。今週末の2試合を大事にしたい」と意気込む。

 他チームの状況にも左右されるが、20、21日の今季最後のホームゲームで西地区優勝を決めに行く。

 (屋嘉部長将)


▽(沖縄アリーナ、7502人)
キングス 39勝15敗
101―97(17―13,24―27,18―16,19―22,延長12―12,延長11―7)
佐賀 27勝27敗

琉球はチャンピオンシップ進出

粘って粘って勝つ

 桶谷大HC(キングス)の話 僕たちのバスケを面白いと思ってくれたら、チームに価値があると思える。粘って粘って勝つというキングスのバスケを、残りの試合でもやっていくので、応援してください。

素晴らしい試合

 宮永雄太HC(佐賀)の話 ダブルオーバータイムまでハードワークで全力を尽くす、素晴らしい試合だった。チャンピオンチームに挑み、勝ち切れなかったのは経験の差、私の差だ。残りのシーズンも、勝ち星をつかめるように戦いたい。