プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は20日、沖縄アリーナで長崎ヴェルカ(同6位)と対戦し、98―67で勝利し、2連勝とした。通算成績は通算成績は40勝15敗で、西地区首位をキープしている。前半は長崎のスピードの速いバスケットにキングスも展開の速いバスケットで対応。その中で、キングスは守備で長崎の得点を抑え込み、攻撃ではヴィック・ローやジャック・クーリーを中心に得点を重ねて、59―36で折り返した。後半に入ってもキングスの得点は止まらなかった。松脇圭志と今村佳太の4連続3点弾などもあり、そのまま逃げ切った。長崎の狩俣昌也(興南高―国際武道大出)は6得点だった。次戦は21日午後6時5分、沖縄アリーナで長崎と対戦する。
第1クオーター(Q)で今季1Q当たりの最多得点となる38点を挙げ、一気に流れをつかんだキングスが31点差をつけて快勝した。桶谷大HCも「自分たちが一番目指しているバスケットができた」と満足げだった。
第1Qから攻撃でボールが回り、一対一からの仕掛けもうまくいった。ボールを回しながら、攻撃を仕掛け続けた。シュートの制限時間が迫る場面ではヴィック・ローが一対一で打開して得点するなど、いい形で攻撃を終えることが多かった。得点で攻撃を終えることで、速攻をうかがう長崎をスピードに乗せず守ることができた。自陣でも早めのプレスで長崎の攻撃のチャンスをことごとくつぶし、流れを渡さなかった。
17日の佐賀バルーナーズ戦を体調不良でロスターに入っていなかったローも、今季自身最多得点に迫る24得点をたたきだした。14日の島根スサノオマジック戦で手首を負傷し、テーピングを巻いて前回の佐賀戦に出場した岸本隆一。佐賀戦ではシュートタッチも悪かったが、この日の長崎戦では3点弾を決めた時には珍しくガッツポーズ。12得点と復調の気配も見せた。
ダブルオーバータイムの激戦となった佐賀戦から疲労や調子も上がりにくい状況の中、ロスター全選手が出場し、得点に絡むなど活躍も見せた。
「きょうは得点源となる自分の日だった」と楽しんでプレーできた様子だったロー。「あす以降は違う選手にパスを出していけるようにしたい」とチームプレーで21日の今季ホーム最終戦も白星を飾ることを誓った。
(屋嘉部長将)
(沖縄アリーナ、8209人)
キングス 40勝15敗
98―67(38―19,21―17,25―17,14―14)
長崎 23勝32敗
目指すバスケできた
桶谷大HC(キングス)の話 きょうは言うことないぐらい、攻撃も守備も自分たちが目指しているものができた。特に攻撃のところでボールがしっかり回ってくれた。相手がいる中で、自分たちが一番目指しているバスケットができた。
入りの部分が全て
前田健滋朗HC(長崎)の話 きょう(20日)の試合は相手にならないくらい、琉球にやられてしまった。われわれが見せるべきゲームではなかった。入りの部分から琉球に快適にプレーさせたのが全てだった。あすは戦術どうこうではなく、持っている力200%を出していかないといけない。