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エナジック、明豊に惜敗 春季九州高校野球


エナジック、明豊に惜敗 春季九州高校野球
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 高校野球の春季九州大会(第154回九州大会)第3日は22日、佐賀市の県立森林公園野球場で1回戦3試合が行われ、神村学園(鹿児島)が五回途中から再開した継続試合で大牟田(福岡)を8―1の七回コールドゲームで退け、準々決勝に進んだ。明豊(大分)と佐賀北も8強入りした。

 今春の選抜大会で16強の明豊は野田が4安打完封し、エナジックに2―0、佐賀北は春日(福岡)に5―4で競り勝った。

 23日は東明館(佐賀)―鹿児島実、熊本国府―長崎日大の残る1回戦2試合と、宮崎商―唐津商(佐賀)の準々決勝1試合が行われる。


紙一重、好機で一打出ず

 エナジックは初の九州大会で持ち味の機動力を生かし、得点圏へ進むもあと一打が出なかった。強豪・明豊を相手に0―2で惜敗し、神谷嘉宗監督は「紙一重だった」と悔やむ。

 0―0の三回は7番龍山暖が右方向へチーム初安打を放ち、直後に2盗に成功した。1番イーマン琉海(るかい)は内野安打と2盗を決め、2死二、三塁の好機を迎えたが、本塁が遠かった。

 エース古波蔵虹太は五回で1失点と粘りの投球を見せた。チームはその後も機動力で勝負を仕掛けたが、盗塁を阻止されるなどして反撃はかなわなかった。

 神谷監督は「好機で力負けしたが、九州の横綱を相手に大きな差はなかった。夏への弾みになる」と手応えも感じ、前を見据えていた。

 (名波一樹)


エナジック(沖縄)
 000 000 000 │0
 000 010 01×│2
明豊(大分)
(エ)古波蔵、松田、大城颯―龍山
(明)野田―石田
▽三塁打 芦内(明)