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沖縄SV、今季初黒星 速いプレスに崩される 栃木に1―3<JFL>【29日の試合】


沖縄SV、今季初黒星 速いプレスに崩される 栃木に1―3<JFL>【29日の試合】 沖縄SV―栃木シティ 後半、ドリブルで攻める沖縄SVの池高暢希(中央)=29日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは29日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで栃木シティと対戦し、1―3で今季初の黒星を喫した。3勝1敗3分けで勝ち点は12のまま。順位を4位に下げた。前半は互いにゴール前まで攻め上がったが決定機は少なく、0―0で折り返した。後半は8分と10分に立て続けに失点し、PKで3点目も奪われた。SVは終了間際に秋本和希が1点を返すのがやっとだった。次戦は5月6日、同スタジアムでアトレチコ鈴鹿と対戦する。

 沖縄SVは後半一気に3失点と撃沈した。終了間際に秋本和希が1点を返して一矢報いたが、多くの課題が浮き彫りになった。

 ボールキープ力や得点に絡むプレーでチームをけん引してきた荒井秀賀が負傷欠場し、好機をうかがいながら循環させるパスワークに陰りが見えた。

 後半、トップ下の有田朱里が積極的にボールに絡み、攻めのスイッチを入れて一気に攻め上がりたい場面でブレーキをかけてしまう。「相手のプレスが速かった」と勝負所で消極的になった。

 池髙暢希、冨久田和真のシュート後のボールは相手側にこぼれ、カウンターで攻め込まれて失点。2分後にはパスミスからボールを奪われ、巧みなパスワークで守備を切り崩された。

 完全に攻略された形で後半10分までに2失点したが、挽回する時間は残っていた。しかし、プレスの速い相手にパスが思うようにつながらず、攻略の糸口を見い出せなかった。27分にはハンドでPKを与え3失点目となった。

 人一倍悔しさをにじませたのは池髙。「ハードワーク、球際の競り合い、勝ちたい気持ちの部分で緩かった」と自戒を込めた。

 センターバックの藤﨑将汰主将は「失点は全部カウンター。圧力に負けて、つなぐ意識がないままにボールを蹴るプレーもあった」と修正を誓い、次のホーム戦に挑む。

(大城三太)


栃木シティ(12)
 3―1(0―0,3―1)
沖縄SV
(12)

いいようにやられた

 小野木玲監督(沖縄SV)の話 相手のやりたいことをさせてしまい、いいようにやられてしまった。ミスを待つような守備、単発な攻撃になり、これまでで一番良くない試合だ。消極的なプレーが目立った。挑戦者の精神を忘れずに次に向けて準備したい。

集中力を保った

 今矢直城監督(栃木)の話 選手たちは90分間集中力を保って好ゲームをしてくれた。後半はプレスの回数を増やしていくことや、相手両サイドバックが上がった場合に裏のスペースを狙っていこうと話をしていた。いい準備をして挑むことができた。