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「技術よりも楽しさ感じて」 小野伸二さんインタビュー サイン色紙プレゼントも 締切5月9日


「技術よりも楽しさ感じて」 小野伸二さんインタビュー サイン色紙プレゼントも 締切5月9日 FC琉球時代、パスを出して味方に指示を出す小野伸二さん=2019年8月、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカー元日本代表の小野伸二さん(44)がJリーグや明治安田生命と協力し、全国の子どもたちを指導するサッカー教室が3日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで開かれる。小学生を対象に元FC琉球の上里一将さんと共に基本技術を教え、ミニゲームなどを行う。同時に、気候変動が及ぼす影響について親子で考えてもらう機会にするという。小野さんは「自分たちでできることを今やろう」と呼び掛ける。


 小野さんはサッカーに対する思いや自身のことについて幅広く語った。一問一答は次の通り。

 ―子どもたちに一番伝えたいことは。

 「技術よりもサッカーの楽しさ、何かに打ち込む大切さを感じてほしい。教えるというより伝えたい。まずは僕たちが楽しまないとね」

 ―どんな少年だったか。

 「少年団チームに入ったのは小学校3年の頃。壁を相手に一人でずっとサッカーボールを蹴っている少年だった。誰よりもボールと一緒にいた。今は環境も変わっているはずだが、サッカーの楽しさを自分で見つけてほしい」

 ―引退を決めた理由は。

 「足のけがの状態が(良くなかったことが)一番の理由。サッカー自体が自分のスタイルと合っていない部分もあった。トレーニングも1年を通してフルにできる状態ではなかった」

 ―中学、高校の頃にけがの経験は。

 「今とは時代が違ってて、捻挫をしたら注射してこいと言われ、その日のうちに練習していた。休んだ記憶がない。捻挫は、けがのうちに入っていなかった。痛いのか何なのか分からない。とにかくやれという感じだった。プロになって大きなけがをして初めて、これがけがかと実感した」

 ―憧れの選手は。

 「ディエゴ・マラドーナが大きな存在だ。今までもこれからもそうだし、彼を越える選手はいないと思っている。頭の中に彼のプレーの映像が残っている。自分を育ててくれた。こういうプレーをしたいと思わせてくれた」

 ―現役を離れて思うことは。

 「サッカー選手っていいなと。たくさんの人に見てもらってプレーができる。そういう環境にいることは幸せだなと思う」

 ―沖縄は離島県で不利な部分もある。

 「北海道も一緒だが、他県と対戦できる環境がない。ライバルと対戦できないことは成長の妨げになる。県も含めてみんなで考えないといけない」

 ―指導者や監督に興味はあるか。

 「そこへの感覚は今は持っていない。周りから求められれば、やりがいはあると思う。現時点で一番やりたいことは、子どもたちにサッカーを教えることだ」


小野さん色紙贈呈

 小野伸二さんのサイン入り色紙をファン5人にプレゼントします。応募はhttps://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfBiWHwVUUn701zpaSS_JU_obL1EYwhY1MyagWIlGmmaV81vw/viewformから。アピール文を添えてください。締め切りは9日。