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FC琉球、逃げ切る FC大阪に1―0<J3リーグ>第13節【6日の試合】


FC琉球、逃げ切る FC大阪に1―0<J3リーグ>第13節【6日の試合】 大阪―琉球 パスなどでつなぎ積極的に攻め込むFC琉球の岡澤昂星(右)=6日、(FC琉球OKINAWA提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 サッカーの明治安田J3第13節が6日行われ、FC琉球OKINAWAは東大阪市花園ラグビー場でFC大阪と対戦し、1―0で勝利した。通算成績は5勝3敗5分け。勝ち点20で順位は5位となった。相手の堅守に阻まれながらも前半36分、FC琉球の白井陽斗がヘディングシュートを押し込んで先制点を奪って1―0で折り返した。後半は攻め込まれる場面もあったが、GK東ジョンの好セーブもあり、そのまま逃げ切った。次戦は18日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでテゲバジャーロ宮崎と対戦する。

攻め込む姿勢貫き先制

 溢(あふ)れる闘志で間隙(かんげき)を縫った。自陣深くを何度攻め込まれようとも前進し続け、つかんだ前半36分のコーナーキック。ゴール前中央の白井陽斗が倒れ込みなが頭を合わせた。ボールはGKの横をすりぬけ、右奥へと吸い込まれた。白井は決勝点の先制弾を決め、「ここ数試合、得点から離れていたので良かった。この流れをとめず、優勝へ向け頑張りたい」と胸を張った。

 大阪の持ち味のハイプレスに苦戦しながらも、序盤から何度もゴールを脅かした。徐々に自陣でのプレーを強いられ、こぼれ球も拾われるなどボール支配率は決して高くはなかった。それでも岡澤昂星が前線につなぐなど攻め込む姿勢は貫き続けた。

 前半中盤、堅守を破る左サイドからクロスが白井の前に一閃。頭で押し込もうとしたがGKに外にはじかれた。だがここで終わりではない。コーナーキックに合わせ、前へ出た庵原篤人が頭で背後へ華麗にボールを流す。待っていたのは白井。今度こそ好機は逃すまいと、絶妙な角度でヘディングシュートを押し込み1点を奪取した。

 失点の危機は幾度となくあったが、ここ一番でDF陣が体を張った。GK東ジョンはループシュートに食らいつくなどゴールを死守した。追加点こそ得られなかったが、後半も攻め続けて逃げ切った。前節で3本にとどまったシュート数は、今試合では8本に。金鍾成監督は「待っていても勝ち点は取れないので一歩進む、ということを(プレーで)表現をしてくれた」と評した。

 (名波一樹)


(1)花園

 琉 球 5勝5分け3敗(20)
  1―0(1―0,0―0)
 FC大阪 5勝6分け2敗(21)

▽得点者 【琉】 白井(9)
▽観客 1741人