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コラソン4勝目 女子テラスは敗れる<JHL>【6日の試合】


コラソン4勝目 女子テラスは敗れる<JHL>【6日の試合】
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 日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンは6日、福岡県の福岡市民体育館でゴールデンウルヴス福岡と戦い、28―27で競り勝った。通算成績は4勝18敗1分け。勝ち点9で順位は11位のまま。連敗を4で止めた。コラソンのリーグ最終戦は18日、沖縄市体育館でトヨタ自動車東日本レガロッソと戦う。

 女子のザ・テラスホテルズは6日、鹿児島県の西原商会アリーナでソニーセミコンダクタマニュファクチャリングと対戦し、25―43で敗れた。通算成績は4勝13敗1分け。勝ち点9で順位は9位。ソニーの金城ありさ(港川中―東京・佼成学園女子高―東京女子体大出)は9得点だった。

 テラスの次戦は11日午後2時半、愛知県の中村スポーツセンターでHC名古屋と対戦する。

全員で勝利もぎ取る コラソン

 琉球コラソンが4連敗から脱し、今季4勝目を挙げた。最下位の福岡ゴールデンウルブズに前半で5点差まで離されたが、後半に佐藤草太のカットインシュートなど連続得点で逆転し、1点差で逃げきった。東江正作監督は「内容よりも勝てたことが大事だった」と勝利をかみしめた。

 立ち上がりから何度もノーマークシュートを外すなど、4日に敗れたホーム戦と同じ惜しいプレーが続いた。悪い流れを断ち切ったのは、〓■錫(ウー・ユクシー)らの縦への鋭いカットインだ。比嘉信吾も左サイドから鋭いシュートを決め、2点差まで詰め寄った。後半に佐藤の躍動で逆転に成功すると、そこからは一進一退の攻防が続いた。後半26分にGK島袋翔が7メートルスロー、29分にGK衣笠友貴がノーマークシュートを防いでそれぞれ2点差を死守。GK陣も好セーブを見せて全員で勝利をもぎ取った。

 コラソンらしい「1対1の縦に強いハンド」は体現できている。次戦のリーグ最終戦は、ホームで格上のトヨタ自動車東日本を迎え撃つ。東江監督は「コート上で立てないくらい全身全霊で戦う。見ている人の魂を震わせるような試合をする」と言い切った。

 (古川峻)

ミスが重なり攻撃機会失う テラス、今季最多43失点

 リーグ2位のソニーに対して、テラスは自らのミスが響き、前半から点差を離された。

 ポストを絡めた中央からの展開を試みたが、相手のディフェンスの対応が早く、なかなか間を割れない。強引に突破を試みるもボールを取られ、速攻につながれた。パスミスやオーバーステップなどで攻撃機会を失う場面も多く、終わってみれば今季ワーストの43失点で敗戦となった。

 前半26分過ぎ。ポストから中山朋華が得点を決めると、後半はポストを絡めながら展開できるようになってきた。竹内聖空や前屋敷龍佳の得点などで追い上げると、ソニーはすかさずタイムアウト。その後は立て直したソニーの守備を崩せなかった。

 テラスはセット守備で守り切れていた時間帯もあったが、サイド展開も含めて、多彩なソニーの攻撃を止められず、相手GKの好セーブからの逆速攻などで失点を重ねた。

 攻撃面では速攻などの展開で25点は取れたが、ミスからの失点などに課題が残った。次戦のHC名古屋、最終戦の香川銀行と順位の近いチームとの試合が続く。東長濱秀作監督は「(各チームの)対策はするが、自分たちがやりたいことを積極的にチャレンジしたい」と意気込む。

 (屋嘉部長将)