トライアスロンの国際大会「2024チャレンジ台湾」が4月28日、台湾の台東県でスイム350メートル、バイク5キロ、ラン2キロのコースで行われ、13~15歳の部男子の平良幸翼(沖縄尚学中、チームゴーヤー)と同女子の宜保悠月(同)がそれぞれ優勝した。同部門男子の大城琥太郎(同)は2位だった。11~12歳の部男子は宜保昊典(座安小、チームゴーヤー)が準優勝した。13~15歳の部女子の比嘉捺々美(飛鳥未来きずな高、チームゴーヤー)は3位についた。9~10歳の部男子で大城圭太(豊見城小、チームゴーヤー)が4位、宜保慧大(座安小、チームゴーヤー)が10位だった。同大会は子どもが参加する台湾最大の大会で、ジュニア約千人が参加した。
スイム攻略 功を奏す 平良
男子13~15歳の部は平良幸翼(沖縄尚学中2年)が1学年上のライバル、大城琥太郎を振り切って優勝した。苦手のスイムの攻略が勝利につながった。「初めての海外レースで自分のレースができてよかった」と喜んだ。
数人ずつ出発するウェーブスタートだった今大会。大勢が目の前で泳ぐ中、スタート前にコースをシミュレーションしたことが功を奏した。前方をかき分けながら1位でゴールし、「いつもは5、6番だけど、今回はスイムが一番よかった」と納得した。
5キロのバイクは「回すというより踏む感覚」でペダルをこぎ、後半にばててギアを軽くしたものの、1位で逃げきった。最後のランも「諦めないというポジティブな気持ち」で力強く走りきった。
小学3年でチームに入った時から、2位の大城とはライバルだ。個性豊かなメンバーと楽しみながら高め合っているという。「積極的に入るのが自分のスタイル。1回1回の大会で逃げきるレースをしたい」と展望を語った。
(古川峻)
走り改善 成果を実感 宜保
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練習で力を入れてきた走りのフォーム改善が奏功した。女子13~15歳の部で頂点に立った宜保悠月(沖縄尚学中2年)は、苦手なランで1位に躍り出て「練習していた走り方ができた」と成果を実感した。
競技をきっかけに知り合った台湾の友人とともにスタートした。最初のスイムは人が多く、ルートを見定められない。タイムは落ちたが、ハイペースの選手の後を追って泳ぎ切った。続く種目は得意なバイクだったが、競技間の切り替えで思わぬタイムロス。それでも呼吸を意識するなど、粘り強くペダルをこいで上位となった。
最終のランは友人との一騎打ちに。数カ月間練習してきたという、きれいに走るためのフォームを実践。テンポ良く、速度より体力消耗をおさえることを心がけた。終盤、ペースの落ちた友人を追い抜き1位に駆け上がる。2位に1分近く差をつけてゴールし、互いに健闘をたたえ合った。
宜保は「継続力が大事だと気づいた。楽しい練習だけだと、レースで楽しめない。きつい練習も自らのっかる」と今後へ向けて熱意を示した。
(名波一樹)
【男子】
▽13~15歳の部 (1)平良幸翼(沖縄尚学中)28分0秒(2)大城琥太郎(同)29分38秒
▽11~12歳の部 (2)宜保昊典(座安小)31分52秒
▽9~10歳の部 (4)大城圭太(豊見城小)34分51秒(10)宜保慧大(座安小)36分27秒
【女子】
▽13~15歳の部 (1)宜保悠月(沖縄尚学中)33分59秒(3)比嘉捺々美(飛鳥未来きずな高)36分2秒