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東江(男子)島袋(女子)に栄冠 空手 県少年少女大会(形)


東江(男子)島袋(女子)に栄冠 空手 県少年少女大会(形) 6年生男子形決勝 クルルンファを演武する東江晃生(さつき)=11日、那覇市の県立武道館(又吉康秀撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 空手道の第20回県少年少女選手権大会の形競技が11日、那覇市の県立武道館で行われ、小学6年男子は東江晃生(さつき)、同女子は島袋かなさ(山内)がそれぞれ優勝した。

 東江は2大会連続、島袋は2022年大会に次いで2度目の頂点。

 各学年の優勝、準優勝選手は第24回全日本少年少女選手権大会(8月8~10日、東京武道館)に派遣される。


スピード感と緩急 東江が迫真の演武 得意クルルンファで圧倒

 2大会連続の頂点に立った東江晃生(さつき)。「指導してくれた先生と先輩に感謝している。2連覇は意識していた」と、りりしい表情を見せた。

 決勝の形は得意なクルルンファ。スピード感と緩急をつけた迫真の演武は、他の選手を圧倒し、会場の注目を引きつけた。

 クルルンファの難所である片足を軸とした足刀蹴り。体はぶれることなく頭から足先に向かって軸が通り、正確な技が決まった。「難しい一本立ちが決まって良かった」と顔がほころんだ。

 演武全体を通して、円を描くような足さばきと流れるような手の動きが際立った。要所でぴたっと止め、力強い気合が会場内に響いた。

 決勝について「百点満点中90点」と自らの演武を評価した。残りの10点について「力強さが足りなかった分だ」と課題を口にした。

 前回出場した全国大会は予選で敗退し、実力の差を痛感した。「予選を通過し、決勝進出が目標」と力を込めた。

(渡真利優人)


力強さと繊細さ 島袋が使い分け 兄との鍛錬、成果示す

6年生女子形決勝 クルルンファを披露する島袋かなさ(山内)(又吉康秀撮影)

 6年生女子形の島袋かなさ(山内)は「(結果発表で)名前を呼ばれるとは思っていなかった」と驚いた表情を見せた。そして「たくさん練習した成果だと思う」とうなずいた。

 決勝のクルルンファでは力強さと繊細な動きをたくみに使い分けた。鋭い眼光と気合を見せ「足刀蹴りは軸がぶれないように、念入りに練習してきた」と本番での成功を喜んだ。

 普段から一緒に空手の鍛錬に励む兄の島袋琉心(山内中2年)が、今大会ではコーチを務めた。決勝の演武の後、兄から切り返しの部分で重みがなかったと指摘を受けた。「見つかった課題を修正して、自分らしい形ができるようにしたい」とさらなる飛躍を誓った。

(渡真利優人)