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自転車・国吉(向陽)独走大勝 ポイントレース<2024県高校総体>先行競技


自転車・国吉(向陽)独走大勝 ポイントレース<2024県高校総体>先行競技 ポイントレース決勝 持ち味の持久力で独走する向陽の国吉朔望(名波一樹撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 沖縄県高校総合体育大会(県高校体育連盟、県教育委員会主催)は20日、先行競技の自転車とボクシングを行った。自転車の最終日は県総合運動公園自転車競技場で行われ、久貝一心(北中城)が3キロ個人追い抜き、スプリント決勝、ケイリン決勝で優勝した。18日の種目と、22連覇となった北中城の総合優勝と合わせて6冠となった。ポイントレース決勝を制した国吉朔望(向陽)は3冠となった。4キロ速度競走は邊野喜千羅(北中城)が栄冠をつかんだ。


  国吉 朔望

 独走だった。国吉朔望(向陽3年)は、持ち味の持久力で1位を重ね続けてポイントレースを制した。18日のスクラッチ、19日のロードレースと合わせて3冠に輝き「自分との戦いだった。狙い通りの展開をつくれた」と笑顔を見せた。

 48周16キロを走り、6周目ごとの通過順位に応じて加点されるポイントレース。国吉は駆け引きを重視せず、1位で高得点を取り続けるプランを描いていた。しかし序盤、他の選手に先行を許す。焦りを感じたが「脚の力は自分にある」と諦めずにペダルをこいでトップに躍り出た。4度目の周回からは1位を保ち続けて一人旅でゴール。2位に53点差の79得点で圧勝した。

 高校から競技を始めた。2年で自転車部を立ち上げ、主将として3人の部員を引っ張ってきた。昨年の九州新人では結果を出せず苦杯をなめた。向陽で唯一の九州切符を手にし「この調子で優勝して全国へ進みたい」と最後の夏に闘志を燃やした。

(名波一樹)


(県総合運動公園自転車競技場)

【男子】

▽3キロ個人追い抜き (1)久貝一心(北中城)3分43秒109(2)諸見航太郎(同)3分44秒207(3)国吉朔望(向陽)3分45秒249

▽スプリント5~8位決定戦 (1)當山恵泉(沖縄尚学)12秒876(2)喜納楓太(沖縄工)(3)上間正葵(同)(4)長嶺六三志(同)

▽同3・4位決定戦

喜如嘉朝煌(北中城) 2―0 松田大空(興南)

▽同決勝

久貝一心(北中城) 2―1 小田桐侃汰(北中城)

▽4キロ速度競走決勝 (1)邊野喜千羅(北中城)5分24秒973(2)仲眞良河(同)(3)嶺井陽斗(知念)

▽ケイリン決勝 (1)久貝一心(北中城)(2)小田桐侃汰(同)(3)仲眞良河(同)

▽16キロポイントレース決勝 (1)国吉朔望(向陽)79点(2)高地広海(沖縄工)26点(3)諸見航太郎(北中城)15点

▽学校対抗総合得点 (1)北中城104点(2)向陽32点(3)沖縄工29点