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沖尚男女とも3位 三浦、隙を逃さず鮮やか内股 全九州高校体育大会・柔道


沖尚男女とも3位 三浦、隙を逃さず鮮やか内股 全九州高校体育大会・柔道 女子団体準々決勝 沖縄尚学―国分中央 内股で一本勝ちする沖尚の大将・三浦直美(上)=15日、那覇市の県立武道館(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 全九州高校体育大会は15日、九州各地で行われた。柔道は沖縄尚学が男女ともに3位に入った。


 女子準々決勝。沖縄尚学は大将・三浦直美(3年)の一本がチームを3位へ導いた。

 3人一組の団体戦準々決勝。先鋒(せんぽう)・宮里心寧(同)が優勢で勝利、次鋒の伊東愛姫(同)が反則負けを喫し1―1と並んだ。

 大将戦、三浦は10センチ近く長身の相手と組み合った。4強入りが懸かる重圧に頭が真っ白になったが、一瞬の隙を見逃さなかった。払い腰をかけようとする相手の上体が浮いたのを見極める。すかさず体を入れ、鮮やかな内股で一本を決めた。「何で投げられたのだろう。無意識だった」と鍛錬のたまもので勝利を手にした。

 ただ、準決勝は全国大会上位の猛者たちが相手。それぞれ自分の組手で勝負しようと意気込んでいたが、宮里、伊東と敗れた。三浦も一本負けを喫し「背中を取られてしまった」と唇をかんだ。

3位に入った女子沖縄尚学
3位に入った女子沖縄尚学

 昨年の全国総体は団体2回戦敗退。今年目指すのは8強入りだ。3人は「去年の順位を越せるように」と目標突破を誓った。

 (名波一樹)


玉城がチームに勢い 男子 先鋒、攻めの姿勢崩さず

男子団体準決勝 沖縄尚学―大牟田 相手と組み合う沖尚の先鋒・玉城大和(右)
男子団体準決勝 沖縄尚学―大牟田
相手と組み合う沖尚の先鋒・玉城大和(右)

 5人1組の団体戦。沖縄尚学男子は先鋒・玉城大和(3年)の攻めの姿勢が勢いづかせ、3位の結果を残した。

 1回戦、玉城は僅差で勝利。次戦の準々決勝も開始30秒ほどで一本勝ち。「練習通りにいった」と豪快な肩車を決めて胸を張り、次戦へと進んだ。準決勝も玉城が積極的な攻めで先陣を切った。しかし、袖釣り込みを狙うも体力が尽きて引き分けに。続くメンバーも勝利を挙げられず、決勝進出はかなわなかった。

3位に入った男子沖縄尚学
3位に入った男子沖縄尚学

 新垣琢也監督は「まだまだ荒削りだが良いチームだ。もっと強くなる」とチームの伸びしろに期待した。

 (名波一樹)