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FC琉球惜敗 大宮に2―3 先行されるも粘り 後半2度追い付く【22日の試合】


FC琉球惜敗 大宮に2―3 先行されるも粘り 後半2度追い付く【22日の試合】 琉球―大宮 後半終了間際、プレッシャーのかかる場面で、1―2から同点となるPKを決めた野田隆之介=22日、NACK5スタジアム大宮(FC琉球提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーの明治安田J3第18節第1日は22日、各地で行われ、FC琉球OKINAWAは、埼玉県のNACK5スタジアム大宮で大宮アルディージャと対戦し、2―3で惜敗した。通算成績は7勝5敗6分けで順位は5位。

 前半22分、左コーナーキックからシュートを押し込まれて先制され、0―1で折り返した。後半は富所悠の同点弾、大宮に2点目を許した後の野田隆之介の同点弾と、2度追い付きながらも終了間際に決勝ゴールをたたき込まれて敗れた。

 大宮は元琉球の中野克哉が出場し、チームの中心的役割を担った。元琉球監督の喜名哲裕ヘッドコーチが今季の好調を支えている。

 次戦は30日午後6時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでツエーゲン金沢と対戦する。


 琉球は先行されるも2度追い付く粘り強さを見せたが、最後にパスミスからゴールをこじ開けられて今季初の連敗を喫した。

 野田隆之介に待望の今季初ゴールが生まれ、5月の月間MVPとベストゴールを獲得した富所悠の精度の高いシュートありと最終盤まで互角に渡り合った。

 金鍾成監督は「全体的に力の差がある部分を感じながらも、選手たちは思い切り向かっていった」と一定評価しつつも、「今の大宮との勝ち点差を考えると引き分けでも駄目」と結果を求めた。最後のミスについては「そういうこともある」と個人のミスへ矢印を向けることはしなかった。

 次のホーム金沢戦で19試合を消化し、今季折り返しを迎える。2位以下は約10チームが勝ち点差で競り合い、混戦状態だ。後半戦に向け、チームとして成長し続けていけるか、選手同士でモチベーションを上げていけるかなど、揺るぎない結束力も必要になる。

 金監督は「ビハインドからパワーを出すのではなく、始めから積極的にいくことがチームに必要」と求めつつ、「一試合一試合根気よくやっていかなければならない」と一喜一憂しない姿勢を示し、次戦を見据えた。

 (大城三太)