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金城(女子)V よもやの負傷も冷静対処 県中学卓球


金城(女子)V よもやの負傷も冷静対処 県中学卓球 女子シングルス決勝 優勝を決めるポイントを取り、喜ぶ金城陽咲=29日、那覇市民体育館(屋嘉部長将撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 卓球の県中学生選手権大会(個人の部)が29日、那覇市民体育館で行われ、女子シングルス決勝は金城陽咲(琉球レオフォルテJr)が3―1で桃原瑠(花木卓球クラブ)に勝利し、優勝した。男子シングルス決勝は小松優心(エナジック卓球アカデミー)が3―2で原國政翔(花木卓球クラブ)を下し、頂点に立った。


 女子シングルス決勝は金城陽咲(琉球レオフォルテJr)は試合中に初めて足がつってしまうアクシデントに見舞われたが、冷静さを失わず3―1で勝利した。マッチポイントを決めると左手でガッツポーズ。試合後は立つのもきつそうな表情も見せた金城だったが「ライバルが増えている中で優勝できてうれしい」と笑顔だった。

 カットマンの金城は、準決勝で0―2と先制された場面から3ゲーム連続で奪い、決勝に駒を進めた。だが、疲労の蓄積で決勝の第1ゲームは足を使った広範囲の守備ができない。桃原瑠(花木ク)のペースで試合は進み、11―13で落とした。

 第2ゲーム。疲労の蓄積で足がつった。回復を待ったが疲労感で思うように動けない。そこで第1ゲームのように打ち急ぐことはせず、ラリーを続けることを意識した。台からあまり離れず、左右に動く範囲を狭くしてフォアでカット、バックでナックルを打ち分けた。第2ゲームを11―9で取り返すと、その後も守りの意識を持ちながら甘い球を強打で打ち返すプレーで3連続でゲームを奪った。

 直近の県大会のシングルスも優勝し、ライバルからのマークも増えた。次に控えるのは県中学総合体育大会だ。「みんなに圧勝して優勝したい」と最後の夏に挑む。

 (屋嘉部長将)