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FC琉球3連敗 逃げ切られる ツエーゲン金沢に1―2<J3リーグ>第19節第2日


FC琉球3連敗 逃げ切られる ツエーゲン金沢に1―2<J3リーグ>第19節第2日 琉球―金沢 前半、シュートを放つFC琉球の佐藤祐太=30日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーの明治安田J3第19節第2日は30日、各地で行われ、FC琉球OKINAWAは沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでツエーゲン金沢と対戦し、1―2で敗れ3連敗となった。通算成績は7勝6敗6分けで勝ち点27。順位は10位。前半は開始早々の5分に失点し、22分にも追加点を奪われた。いずれもサイドから中央を崩され、0―2で折り返した。後半はテンポある攻めから相手のオウンゴールを誘い、15分に1点を返した。そこから勢いづいて猛攻を仕掛けたが、同点に追い付けなかった。次戦は7日、香川県のPikaraスタジアムでカマタマーレ讃岐と対戦する。

マークのずれ、位置取り悪く

 今季38試合中の半分をこなし、前半戦を消化したが、最終盤は3連敗と苦い結果に終わった。

 野田隆之介主将は「今のチーム状況に危機感を持たないといけない。相手が怖いと感じるような攻め、球際の強さを一人一人が出していかないといけない。練習から積み上げていくしかない」と足元を見詰める。

 最初の失点は藤春廣輝の左サイドを崩され、マークのずれから全体がワンテンポ遅い対応となり、中央から崩された。2失点目は琉球の右サイド側から中央を攻められた。琉球の選手間のコンパクトさや位置取りのかみ合わせが悪く、中盤のパス回しの時点で手玉に取られ、相手に自由に運ばれた。金鍾成監督は「前から狙ってプレスをかけていったが、つぶし所でつぶせなかった」と振り返った。

 後半にスイッチが入ったのは佐藤祐太の縦へのスルーパスから。白井陽斗、富所悠がワンタッチで連係し、相手のオウンゴールを誘った。その後も勢いづいて猛攻に転じたが、追加点はならなかった。富所は「停滞を感じる部分もあり、自分たちで調子を崩してしまっている」と後半戦に向けて立て直しを誓った。

(大城三太)


(1)タピスタ

金 沢 8勝6分け5敗(30)
 2―1(2―0,0―1)
琉 球 7勝6分け6敗(27)

▽得点者 【金】 石原(1)西谷(1)【琉】 OG
▽観客 2585人

 【評】琉球は3連敗。直近の福島、大宮、金沢戦とも先行される展開の後に、目が覚めたような破壊力を示すも、最後は守りをがっちり固められて逃げ切られる展開で勝ち点を逃した。勝ち点を奪えず、足踏みした状態で後半戦へ突入する。先制パンチを浴びせられるかが鍵になる。

現状受け止める

 金鍾成監督(琉球)の話 3連敗という現状を受け止めて、足りないものを明確にしたい。今日の試合に象徴される部分があると考えている。仕掛けていかないとゲームは動かないが、前半はゴール前へのボールが入れられなかった。変化していくしかない。

前半攻めきれた

 伊藤彰監督(金沢)の話 前半はサイドバックの裏など、意図している所を攻めて、2点を取ることができた。後半は持たれる時間が長く、連動性やワンタッチでくる琉球の、出どころの選手に圧力をかけようと動いた。苦しいゲームを勝ち切ることができた。