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豊見城スポーツに栄冠 女子はすこやか薬局勝つ バスケ県社会人大会


豊見城スポーツに栄冠 女子はすこやか薬局勝つ バスケ県社会人大会 男子決勝 ドライブで切り込みシュートを放つ豊見城スポーツの赤嶺有奎
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 バスケットボールの県社会人大会兼九州総合選手権大会社会人代表決定戦は6月30日、真和志高校体育館で、男女決勝を行い、男子は90―83で豊見城スポーツがりゅうせきクラブを下して優勝した。女子はすこやか薬局が88―78で沖縄国際大に勝利し頂点に立った。

新人赤嶺躍動、18得点 豊見城スポーツ

 外国籍の選手もいて高さとパワーのあるりゅうせきクラブに対し、スピードで対抗した豊見城スポーツ。新加入選手の活躍もあり、試合の前半を優位に進め、逃げ切った。知花将吾主将は「最近勝てていなかったが、若い力が加わったのが大きかった」と勝因を振り返った。

 豊見城スポーツは5人をスリーポイントラインの外側に配置するファイブアウトの戦術を選択。インサイドにスペースをつくり、持ち味のスピードを生かした。外からドライブをしかけ、ボールを持っていない選手もインサイドに入り込み、パスを受けて得点するパターンで得点を重ねた。

 中でも今年、専修大学を卒業しチームに加入した赤嶺有奎が活躍した。インサイドへのドライブから得点を決めるだけでなく、ミドルや3点弾など外からのシュートを決めた。さらに相手を引きつけ、味方へパスを供給するなど攻撃の主軸としてけん引した。

 相手外国籍選手が第4クオーターに猛追するも、赤嶺はファウルで得たフリースローを冷静に高確率で沈め、追い付かせなかった。

 チームで2番目に多い18得点を挙げた赤嶺は「お世話になっている先輩たちと優勝できて良かった」と声を弾ませた。7月には天皇杯の県代表を決める大会も控える。「チームで掲げている守備からの速攻をやれば優勝できる」と先輩たちとともに、天皇杯出場を目指す。

(屋嘉部長将)

終盤連続得点 主導権譲らず すこやか薬局

 すこやか薬局は第4クオーター(Q)、連続得点で沖縄国際大を突き放した。

 持ち味の堅守速攻を出したかったが、思うような展開ができずにいた。その中で、本年度から加入した上地凜がつないだ。第2Qは沖国大に追い上げられたが、2本の3点弾を決めて流れを渡さなかった。「あのスリー2本が大きかった」(中山美裕主将)とその後も耐えた。第4Qに守備で相手を抑え込み、速攻につなげる形で連続得点した。

 高校で競技を離れる予定だった上地だが、最後の大会で負傷退場し、「不完全燃焼だった」と競技続行を決めた。「アシストし、外からもシュートを決められるようにしたい」。さらなるレベルアップを近い、届かなかった全国大会出場を目指す。

(屋嘉部長将)


◇2024年度沖縄県社会人バスケットボール大会(23、30日・真和志高校体育館ほか)

【男子】

▽1回戦 豊見城スポーツ90―69沖縄大

▽準決勝

豊見城スポーツ 91―75 双葉建機
りゅうせきク 103―71 名桜大

▽決勝

豊見城スポーツ
 90―83(23―18,23―16,20―25,24―24)
りゅうせきク

 【女子】

▽1回戦 名桜大54―53盛照、HIGH FIVE79―59BCスポーツ、CANTEC95―42MATSUYUKI

▽準々決勝

すこやか薬局 104―52 名桜大
SPARKLE 94―44 沖縄大
沖縄国際大 94―59 HIGH FIVE
南風原石油 84―65 CANTEC

▽準決勝
すこやか薬局 76―44 SPARKLE
沖縄国際大 80―73 南風原石油

▽3位決定戦
SPARKLE 71―47 南風原石油

▽決勝

すこやか薬局
 88―78(21―23,31―24,16―19,20―12)
沖縄国際大