レスリングの東日本学生選手権大会最終日は10日、東京都の駒沢体育館で行われ、男子グレコローマンスタイル63キロ級で徳比嘉未仁(南風原高―日体大3年)が頂点に立った。
徳比嘉は準決勝と決勝でTスペリオリティーで勝利するなど、力を発揮した。
「百点満点のプレーだった」。グレコローマンスタイル63キロ級を制した徳比嘉未仁(南風原高―日体大3年)は声を弾ませ、優勝を喜んだ。
決勝の開始直後はコート中央で互いに譲らない状況が続いた。残り4分35秒で相手がパッシブ(消極的姿勢)の指導を受け、1点を先取。うつぶせの姿勢になるパーテレポジションから、相手の腰に両腕を回した。すり抜けようと必死に抵抗する相手を豪快に投げ飛ばすリフト技を2回連続で成功させた。
試合開始から1分39秒、Tスペリオリティーで圧勝した。優勝が決まった瞬間、両手をたたきガッツポーズを見せた。
パッシブから得意のリフト技に持ち込むことを狙っていたという。「理想通りの勝ち方だった。素直にうれしい」と達成感をにじませた。8月にインターカレッジを控え「スタンド(立ち技)の技術を磨いて、勢いに乗りたい」と闘志を燃やした。
(渡真利優人)
▽男子グレコローマンスタイル63キロ級準々決勝
徳比嘉未仁(日体大) 5―1 米田(専修大)
▽同準決勝
徳比嘉 Tスペリオリティー1分59秒 畠野(神奈川大)
▽同決勝
徳比嘉 Tスペリオリティー1分39秒 松本(大東文化大)