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FC琉球が3連敗 北九州に0―1 隙狙われ失点、精彩欠く【27日の試合】


FC琉球が3連敗 北九州に0―1 隙狙われ失点、精彩欠く【27日の試合】 FC琉球―北九州 試合終了後、肩を落とす琉球のメンバー=27日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーの明治安田J3第23節第1日は27日、各地で行われ、FC琉球OKINAWAは沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでギラヴァンツ北九州と対戦し、0―1で敗れ3連敗となった。通算成績は8勝9敗6分けで勝ち点30のまま。順位は13位。

 前半は開始早々の4分に守備陣が隙をつけ込まれて失点。0―1で折り返した。後半は攻防を繰り広げたが、無得点に終わった。

 次戦は8月17日、福島県のとうほう・みんなのスタジアムで福島ユナイテッドFCと対戦する。

(2)タピスタ(北九州2勝)
北九州 9勝9分け5敗(36)
 1―0(1―0,0―0)
琉球 8勝6分け9敗(30)
▽得点者 【北】 永井(9)
▽観客 2561人

 【評】複数失点の前節よりも体を張ったプレーで1失点に踏みとどまったが、全体的に覇気がなかった。相手ゴールを脅かす回数は少なく、決定的シーンは後半に相手ゴールエリア内の混戦から平松昇が抜け出した場面ぐらいだった。攻撃陣、守備陣で連係の再構築が必要になる。


 前半早々にDF陣が隙を狙われて失点をして、攻めでも精彩を欠いた。

 前半開始早々に森侑里が鈴木順也に向けたスローインを相手FWに奪われて、すぐにシュートを放たれての失点だった。DFの要を担う鈴木は「不用意な失点だった。そこ以外は意思統一できていた。攻撃の質も上げて、チーム全体で課題を突き詰めていかないと」と危機感を示す。

FC琉球―北九州 後半、果敢にゴールを狙う琉球の重松健太郎(中央)=27日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)

 攻撃でチームをけん引してきた白井陽斗が移籍で抜けた喪失感もある。鈴木は「陽斗へのロングパス1本で得点が生まれ、PK獲得もあった。大きな武器がなくなったのは痛い」としつつ、「他の選手にも違う特長があり、それを生かしていきたい」と前を向く。

 明るい材料は運動量豊富な武沢一翔が復帰したこと。前節から出場し、リーグ開幕戦以来のプレーとなった。「前節はチーム全体が中途半端な動きになってばらばらだった」と反省を込める。

 約3週間の中断期間で軌道修正を図れるかが問われる。鈴木は「リフレッシュしつつ、パスのテンポをもっと速くして揺さぶりをかけられるようにしたい。方向性は間違っていない」と立て直しを誓った。

 (大城三太)


簡単には勝てず

 金鍾成監督(琉球)の話 センターバックに頑張ってもらわないと崩れてしまう。(1―4で負けた)前節の奈良戦のようにはならずに踏ん張った。このままじゃ駄目だという姿勢は見せることができたと思うが、簡単には勝たせてもらえなかった。

いい形で得点

 増本浩平監督(北九州)の話 前から奪いにいくことで、前半の入りにいい形で点を取ることができた。何回も得点チャンスがあったが、決め切るべきところで得点できなかった。得失点差の部分も考えると取っておきたかった。