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男子初Vの下地(首里東)「120点」 微調整奏功、国スポもVへ JOCボウリング


男子初Vの下地(首里東)「120点」 微調整奏功、国スポもVへ JOCボウリング 男子の部で優勝した下地良尚(右)と女子の部準優勝の砂川舞佳(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 ボウリングのJOCジュニアオリンピックカップ第48回全日本高校選手権大会は23~25日、愛知県の稲沢グランドボウルで行われ、男子の部で下地良尚(首里東)が2872点で初優勝した。女子の部の砂川舞佳(同)は2488点で準優勝となった。予選9ゲーム、決勝3ゲームの計12ゲームで争われた。男子の我那覇怜(中部商)は31位、上原瑠晟(開邦)は41位だった。


 2年生ながら初の高校ボウリングの王座を勝ち取った。昨年台風で出場できなかった下地良尚(首里東2年)は、小学5年生ぶりの全国個人優勝に「120点。ここに向けてこれまでやってきた。実力で勝ち取った優勝だ」と喜んだ。

 好調な滑り出しだった。先週末に国民スポーツ大会の九州ブロック予選を1位で終えたばかり。「自信につながった」と本大会に挑んだ。

 「他の選手の点数が下がっている時間帯に(点を)取れた」。コンディションが変化するレーンに対する微調整が奏功した。コースを見極め、曲がり具合の異なるボールを選択。投げる位置なども細かく調整し、予選時点で2位に75点差をつけて1位通過した。

 迎えた決勝。他の選手も好スコアを出しており「追いつかれるかな」と一瞬は思った。それでも「2位は要らない」と確かな決意で戦った。10フレーム目など勝負どころでストライクを確実に取るよう意識し、首位のまま投げきった。

 次の目標は10月の国民スポーツ大会での個人団体優勝だ。「この大会を取ったからこそ、当たり前に優勝する」と誓った。

 (名波一樹)


砂川(首里東)、巻き返し女子2位

 砂川舞佳(首里東3年)は、昨年台風の影響で出場できず、3年生で優勝を目指していたが惜敗。悔しさもにじませながら「最後に2位を取れてうれしい」と語った。

 予選1回戦は46位発進。オイル引き立てのレーンで、ボールが曲がらず苦しんだが、持ち直して予選7位で通過した。

 「(予選でスコアを)出せなかった原因を考え直した」とピンアクションを意識し、強く転がるボールへと変更。決勝最初のゲームで10本ストライクをたたき出し、288点でトップに立った。だが、それ以降は、スペアミスや左右で投げるレーンに対応できず、思うようにスコアを伸ばせずあと一歩のところで優勝を逃した。

 国民スポーツ大会を見据え、「スペアミスも多かったので、投球精度を上げていきたい」と前を向いた。

 (名波一樹)