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パリ五輪自転車ロード女子・與那嶺 「沖縄が好き」祖父母の故郷、毎年レースにも参加


パリ五輪自転車ロード女子・與那嶺 「沖縄が好き」祖父母の故郷、毎年レースにも参加 集団でゴールへ駆け抜ける與那嶺恵理(手前)=4日、パリ
この記事を書いた人 Avatar photo 古川 峻

 4日の女子個人ロードレース(158・0キロ)で、3大会連続出場の與那嶺恵理(ラボラル・クチャ)は4時間4分23秒で26位だった。フォークナー(米国)が3時間59分23秒で初の金メダルを獲得した。

 自転車女子個人ロードレースで3大会連続の五輪出場を果たした與那嶺恵理は、父方の祖父母が戦後出稼ぎで大阪に移住した県出身者だ。毎年のようにツール・ド・おきなわを走っており、「沖縄が好き」。ルーツを問われると「珍しい名前で覚えてもらいやすい。沖縄の名字は気に入ってます」と笑顔で話した。

 大阪府出身。「小さい頃は祖父母から沖縄の話を聞いていたけど、すみません」とあまり覚えてはいない。毎年のようにツール・ド・おきなわに参加し、「応援してくださる人と会えるし、沖縄旅行も兼ねて気軽に行っている。アップダウンも多くて、すごく良い環境」と楽しんでいる。

 五輪のレースは途中で集団から離されたが、「諦めたら後で自分が後悔すると分かっていた」と他の選手と風よけで協力して集団に追いつき、最後の直進は歯を食いしばってゴールした。

 9月の世界選手権を最後に代表活動を退く予定。最後の五輪を終え「パリのど真ん中を走れるのは五輪くらい。観客もすごかった」と充実した表情で語った。

 (古川峻)