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伊江 相撲団体戦3位 実力者欠くもチームで奮起 目指すは全国ベスト4 九州中学総体


伊江 相撲団体戦3位 実力者欠くもチームで奮起 目指すは全国ベスト4 九州中学総体 予選リーグ第3戦 伊江―瀬戸内クラブ(鹿児島) 土俵際に追い込まれながらも左手でまわしをつかみ形勢逆転の送り出しで勝利した伊江の中堅・長嶺大也=9日、うるま市の具志川ドーム(大城三太撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 九州中学校体育大会が九州各地で行われ、9日にうるま市の具志川ドームで実施された相撲競技では、団体戦で伊江が3位に入った。8日は柔道の男子南風原、ハンドボールの女子沖縄東が3位となった。


 伊江が団体戦3位に食い込んだ。チームは実力者の内間悠天(はるま)(3年)を腕の負傷で欠いたが、残るメンバーが奮起した。先鋒(せんぽう)を任された山城真優(1年)は「体格差もあり、圧力もすごかった」と肌感覚を語るが、決勝トーナメント1回戦で堂々と渡り合った。土俵際のもつれ合いから、ほぼ同時に倒れ込んだが、わずかな差で粘り勝ちした。

 低い姿勢からの積極的な取り口が強みの次鋒・長嶺大也(2年)は予選リーグ第3戦で俊敏性を見せた。土俵際に追い込まれるも、左手で相手のまわしつかみ、体勢を逆転させて送り出し。「常に頭を低く、姿勢を低くして前に攻めている」と体の小ささを生かした勝利へとつなげた。

 大将の前田旺楽(おうら)(3年)は「去年はベスト8だったので、3位はうれしい。特に立ち合いの部分で成長した」と実感を込めた。本職は野球で、捕手として夏の大会まで部活に打ち込んだ。

 昨年から二足のわらじで相撲を始めた前田の持ち味は前に出る勢い。決勝トーナメント2戦で白星はなく、「勝ちたい気持ちが強くなった」と全国ベスト4を目標に掲げた。

(大城三太)