九州中学校体育大会は10日、九州各地で行われた。空手道の男子団体形の山内、女子の金城が優勝し、いずれも2連覇を達成した。団体の男子2位、女子3位に琉大付が入った。個人形の男子は真栄城豪(安岡)が制し、島袋琉心(山内)が2位。女子2位に仲本明香里(金城)、3位に川田くくる(同)、糸洲心結(琉大付)が入った。個人組手は男子の伊波琉玖(嘉手納)、女子の佐久間美里(同)の8強入りが最高成績だった。
女子団体形で金城(仲本明香里、金城朋花、川田くくる)が2連覇を達成した。川田は「全国優勝に向けて、まずは九州制覇を目標にしていた。支えてくれた多くの人に感謝している」と声を弾ませた。
3人同時に演武する団体形競技。1ラウンドのセーパイでは競技マットが滑りやすく、演武に集中できなかったという。「力を出し切れなかった」(金城)と感じていたが、25・3で1位と好発進を切った。
「自分らしく暴れていこう」とメンバー同士で士気を高め、決勝ラウンドは3人が最も得意とするアーナンで挑んだ。「合わせることを意識せずに、力を出し切ることに重点を置いた」(川田)といい、力強さとスピード感のある演武を見せた。目標としていた26点台を2ラウンドから連続でたたき出し、審査員の1人は9・0点の高得点をつけて優勝した。
仲本は「スピードとパワーをさらに一致させ、きれいに技を決めたい」と全国優勝に向けて鍛錬を重ねる。
(渡真利優人)
(9、10日・大分県サイクルショップコダマ大洲アリーナ)
【男子】
▽団体形ラウンド1グループ1 (1)山内25・0
▽同グループ2 (1)琉大付25・9
▽団体形ラウンド2グループ1 (1)山内25・7
▽同グループ2 (1)琉大付25・6
▽団体形決勝戦 (1)山内25・6(2)琉大付23・9
▽個人形ラウンド1グループ1 (3)神谷晃汰(安岡)23・4
▽同グループ2 (2)真栄城豪(安岡)24・6
▽同グループ3 (1)島袋琉心(山内)25・3
▽同グループ4 (5)石川奏介(浦添)22・6
▽個人形ラウンド2グループ1 (1)真栄城25・2(4)神谷24・6
▽同グループ2 (1)島袋25・7
▽個人形決勝戦 (1)真栄城25・2(2)島袋24・0
▽団体組手1回戦
山里(長崎) 2―0 沖縄尚学
普天間 3―0 高田(大分)
▽同2回戦
楠(熊本) 2―1 普天間
▽個人組手1回戦
伊波琉玖(嘉手納) 2―0 柿元(鹿児島)
田嶋(長崎) 2―1 仲宗根勇誠(山内)
上之原(鹿児島) 1―0 安慶名来玖(嘉手納)
佐藤(福岡) 2―1 成海悠真(普天間)
▽同2回戦
伊波 1―0 川野(大分)
▽同準々決勝
門畑(福岡) 3―2 伊波
【女子】
▽団体形ラウンド1グループ1 (1)金城25・3
▽同グループ2 (2)琉大付23・6
▽団体形ラウンド2グループ1 (1)金城26・1
▽同グループ2 (2)琉大付23・4
▽団体形3位決定戦 (1)琉大付25・2
▽団体形決勝戦 (1)金城26・3
▽個人形ラウンド1グループ1 (2)仲本明香里(金城)24・6
▽同グループ2 (2)糸洲心結(琉大付)24・5
▽同グループ3 (2)川田くくる(金城)23・9
▽同グループ4 (2)金城朋花(金城)24・6
▽個人形ラウンド2グループ1 (1)仲本25・9(2)糸洲25・0
▽同グループ2 (2)川田24・8(3)金城24・6
▽個人形3位決定戦1 (1)糸洲24・7
▽同2 (1)川田25・5
▽個人形決勝戦 (2)仲本25・5
▽団体組手1回戦
早良(福岡) 2―1 嘉手納
大在(大分) 2―0 上山
▽個人組手1回戦
徳光(大分) 3―0 仲村由知加(普天間)
佐久間美里(嘉手納) 6―0 有迫(鹿児島)
丸吉(大分) 2―0 神谷姫歌(大宮)
森﨑(佐賀) 反則 宮林和(北中城)
▽同2回戦
佐久間 4―2 黒木(宮崎)
▽同準々決勝
藤澤(福岡) 7―1 佐久間