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島袋(鳥取城北)重量級3位 相撲・全国高校女子選手 団体戦は準優勝果たす


島袋(鳥取城北)重量級3位 相撲・全国高校女子選手 団体戦は準優勝果たす 個人で3位入賞し、団体でも鳥取城北高の一員として準優勝を果たした島袋心海(左端)=10日、東京都立川市のアリーナ立川立飛(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 松堂 秀樹

 相撲の全国高校女子選手権の第1回大会が10日、東京都立川市のアリーナ立川立飛で行われ、個人戦と団体戦で熱戦が繰り広げられた。重量級(75キロ以上)で3位になり、団体戦でも準優勝を果たした島袋心海(伊江中出―鳥取城北高2年)は「けがで自分の相撲ができなかった。日本一になるという目標に向かって頑張りたい」と語った。

 相撲の女子は競技人口が少なく、高校生に限った大会は行われていなかった。全国高校総体では男子だけが実施競技となっており、アマチュア相撲を統括する日本相撲連盟の安井和男副会長は「この大会は種まきの一つ。女子も全国高校総体で開催できるように、実績をつくっていきたい」と普及への期待を込めた。

 軽量級(60キロ未満)は新井田未徠(青森・三本木農恵拓)中量級(60キロ以上75キロ未満)は雪本慈、重量級は後藤なぎさ(ともに鳥取城北)が制覇。団体戦は石川・金沢学院大付が優勝した。


 島袋「下半身鍛え直す」

 相撲の全国高校女子選手権重量級(75キロ以上)の準決勝。島袋心海(伊江中―鳥取城北2年)の日本一という目標に立ちはだかったのは、いつも道場で胸を合わせる後藤なぎさ(鳥取城北2年)だった。

 得意の押し相撲で体を寄せたところを、引き落としで体勢を崩された。「お互いに手の内を知っている。狙われていたと思う」と唇をかんだ。ぶつかり稽古などに励んでいた6月、親指と肩を負傷した。持ち前のスピードのある立ち合いと押し相撲が思い切りできず、今大会も痛みを抱えたままの出場だった。団体戦決勝は宿敵の金沢学院大付属との対戦だったが、変化した相手に敗れた。

 母・春香さんと共に12日に帰省した島袋は「伊江島でたくさんの人が応援してくれていて、ありがたい。下半身を鍛え直し、1位になりたい」と力を込めた。

 (松堂秀樹)