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下地ペア(国際武道大)平常心貫き頂点 泉水(沖大)個人試合3位 なぎなた 全日本学生選手権


下地ペア(国際武道大)平常心貫き頂点 泉水(沖大)個人試合3位 なぎなた 全日本学生選手権 演技で優勝した国際武道大の下地花南(左)と北島未稀(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 なぎなたの第63回全日本学生選手権大会(インカレ)が11日、福島県会津若松の鶴ヶ城体育館で行われ、演技の下地花南(知念高―国際武道大3年)が北島未稀(4年)とペアを組んで優勝を勝ち取った。宮城昭奈(首里高―鹿屋体育大4年)は3位に入った。団体戦は国際武道大が優勝。富川亜紀(首里高―同大1年)が副将で出場した。2位の鹿屋体育大は宮城と城間こころ(首里高―同大1年)が出場した。個人試合に出場した泉水ほのか(首里高―沖縄大1年)は3位に輝いた。


下地 稽古裏打ち迫力“決め” あうんの呼吸、大舞台で輝く

 下地花南(かな)が大舞台で輝きを放った。「柔らかく、しなやかな演技を目指し、向き合った」と北島未稀(4年)と、あうんの呼吸で頂点をつかんだ。昨年は同学年選手と組んで3位。飛躍の大会となった。

 準決勝の鹿屋体育大(宮城昭奈・村田凛)戦を勝負どころと捉え、「昨年2位の相手に一番いい演技ができた」と平常心を貫き、4―1で勝利。「ミスが出て、ひやっとした」という初戦の2回戦を含め、準決勝以外は5―0で圧倒した。

 昨年まで同大に所属し、主将を務めていた姉・星南も後押しした。動画撮影した演技を見てもらい、アドバイスを受けながら修正し、洗練された所作を目指した。

 今回、ペアを組んだ北島は主将として団体、個人競技でも1位に輝いた。下地は「5月にペアを組んだばかりで呼吸が合わず、うまくいかないことも多かったが、ものすごく練習した」と稽古量に裏打ちされた結果だった。「先輩のダイナミックな動きに私が応じ、最後に迫力のある“決め”をきっちり出せた」

 下地は知念高3年の2021年、全国総体で優勝を経験しており、今回が2度目全国一。「先輩後輩の壁がなく、いい環境で競技ができている。物事を常に前向きに考えることができるようになった」と充実感を漂わせた。

 (大城三太)