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FC琉球 連敗止める 福島に1―0 武沢、終了間際に劇的弾【17日の試合】


FC琉球 連敗止める 福島に1―0 武沢、終了間際に劇的弾【17日の試合】
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーの明治安田J3第24節は17日、各地で行われ、FC琉球OKINAWAは福島県のとうほう・みんなのスタジアムで福島ユナイテッドFCと対戦し、1―0で勝利し、連敗を3で止めた。通算成績は9勝9敗6分けで勝ち点33。順位は12位。前半は主導権を握られ、押し込まれる時間が続いたが無失点でしのぎ、0―0で折り返した。後半は前線からのプレスで流れを引き寄せ、攻める回数を増やした。終了間際の最終盤に、武沢一翔が決勝ゴールを決めて勝ち点3を手にした。次戦は24日、金沢県の金沢ゴーゴーカレースタジアムでツエーゲン金沢と対戦する。

(2)とうスタ(1勝1敗)
琉球 9勝6分け9敗(33)
 1―0(0―0,1―0)
福島 10勝3分け11敗(33)
▽得点者 【琉】 武沢(1)
▽観客 1604人


 今季けがに苦しんできた武沢一翔が、終了間際の劇的ゴールでチームに光明をもたらした。「チーム全員で無失点に抑えることができたから」と粘り強い守備を勝因に挙げた。直近7試合は、間の白星を挟んで2度の3連敗を喫し、チームに停滞感が漂っていた。

 前半から福島の勢いに押され、守る時間帯が続いた。前半のシュート数は福島12に対し、琉球4と攻撃は影を潜めた。そんな中、GK東ジョンが好セーブで見せ場をつくり、クロスからの危機的場面に増谷幸祐が空中戦で競り勝つなど、守備陣を中心に要所で踏ん張った。

 後半は庵原篤人や富所悠を投入して、前線からのプレスを徹底。疲れが出始めた福島の守備陣への圧力が効き、マイボールにする場面も増えた。

 約3週間の中断期間明けで白星をつかんだが、前半に複数失点して負けてもおかしくない内容だった。勝ち点43から33点までに10チームがひしめき合う団子状態で、一戦に駆ける勝利への執念が結果を左右する。

 シーズン始めに金鍾成監督が説いた「負け試合を引き分けへ、引き分けを勝ちへと持っていけるか」という言葉が、ますます説得力を持って迫ってくる。

 (大城三太)