有料

FC琉球3連勝 鳥取に3―1 鈴木、古巣から先制弾【8月31日の試合】


FC琉球3連勝 鳥取に3―1 鈴木、古巣から先制弾【8月31日の試合】 FC琉球―ガイナーレ鳥取 前半27分、先制点を決め仲間と喜ぶ琉球の鈴木順也(中央)=8月31日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーの明治安田J3第26節第2日は31日、各地で行われた。FC琉球OKINAWAは沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでガイナーレ鳥取と対戦し3―1で勝利し、連勝を3に伸ばした。11勝9敗6分けで勝ち点39。順位を7位へ上げた。

 前半は序盤からボールを支配し、27分に鈴木順也が先制弾を押し込み、終了間際に重松健太郎が追加点を決めて2―0で折り返した。後半は16分に失点したが、終了間際に庵原篤人が3点目を決めて勝利を決定付けた。

 鳥取は県出身のDF大城蛍がセンターバックで出場したが、後半開始早々にファウルで1発退場となった。

 次戦は7日午後6時から、いわて盛岡グルージャとタピック県総ひやごんスタジアムで対戦する。

(2)タピスタ(1勝1敗)
琉球 11勝6分け9敗(39)
 3―1(2―0,1―1)
鳥取 7勝7分け12敗(28)
▽得点者 【琉】 鈴木(1)重松(1)庵原(1)【取】 高柳(1)
▽観客 8755人

 【評】琉球は前半からエンジン全開で主導権を握った。得点した3選手とも今季初ゴールで、チームの勢いを感じさせる一戦となった。ホームでのサポーターの後押しが、選手のあと一走りを支えた。簡単な試合はないことを再確認しつつ、残り試合も琉球スタイルを貫きたい。


 観客数は8755人。琉球サポーターは夜空を彩る勝利の花火に酔いしれた。約1カ月ぶりのホーム戦で3連勝を飾り、7位に浮上した。

 先制弾は前半、古巣の鳥取戦に燃える鈴木順也が気持ち良くシュートを蹴り込んだ。右コーナーキックを胸トラップで左側に反転し、「何も考えず落ち着いて蹴り込むことができた」と左足を振り抜いた。

 攻め続けながらも得点に届かないもどかしい前半最終盤、重松健太郎が頭で追加点を決めた。2得点いずれもセットプレーからで、キッカー富所悠の精度の高さとセンスが光った。

 後半早々に相手DFの1発退場で数的優位に立つも、後半16分に個人プレーで得点を許した。

 勝利への陰りが見え隠れする展開だったが、猪突(ちょとつ)猛進で振り切ったのが庵原篤人だった。2度のシュートを大きく浮かし、好機を逃した後に結果を残した。武沢一翔の右クロスをゴール前のトラップから泥臭く押し込み、勝利を確信させる3得点目でサポーターを安堵(あんど)させた。

 鈴木は「ホームの雰囲気が良くて奮い立った。厳しい試合が続くが、沖縄の人の力も借りながら残り試合を戦いたい」と次のホーム戦でも勇姿を誓った。

 (大城三太)


前からプレス大事

 金鍾成監督(琉球)の話 前からプレスをかけていくことは大事だと再認識した。前半の2点目は大事な場面で入れてくれた。庵原篤人の3点目は本人の気持ちが表れていた。攻撃面では武沢一翔や佐藤祐太がいいアクセントになっている。立ち止まることなく、突き進んでいきたい。

押し込まれた

 林健太郎監督(鳥取)の話 立ち上がりのプレスがはまらず、押し込まれた。せめて0―1で折り返せればよかったが、セットプレーで前半2失点はきつかった。後半は1人少なくなったなかで1点を返すことができた。勝ち点1を取りたかったが琉球の方が上だった。