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FC琉球逆転負け 岩手に1―2 堅守に苦戦【7日の試合】


FC琉球逆転負け 岩手に1―2 堅守に苦戦【7日の試合】 いわてグルージャ盛岡に破れ、肩を落とすFC琉球イレブン=7日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 サッカーの明治安田J3第27節は7日、各地で行われた。FC琉球OKINAWAは沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでいわてグルージャ盛岡と対戦し、1―2で敗れ、連勝は3で止まった。11勝10敗6分けで勝ち点39。順位は8位のまま。

 前半は序盤からチャンスを作るものの、琉球は決めきれなかった。前半追加タイムにノ・スンギが先制シュートを決めて、折り返した。後半に入るとすぐに盛岡に同点に追い付かれる。その後も攻め続ける琉球だったが、決定機を決めきれず、逆に岩手に勝ち越しゴールを許した。

 次戦は15日午後7時から、テゲバジャーロ宮崎と宮崎県のいちご宮崎新富サッカー場で対戦する。

(2)タピスタ(岩手1勝1分け)
岩手 4勝5分け18敗(17)
 2―1(0―1,2―0)
琉球 11勝6分け10敗(39)


 4連勝を目指したFC琉球だが、岩手の堅守を前に決定機で決めきれず、逆に岩手が数少ないチャンスを決め逆転負けした。野田隆之介のヘディングシュートが相手GKにセーブされると試合終了の笛が鳴り、琉球の選手たちは頭を抱えピッチに崩れた。

 前半から相手GKの好セーブなどもあり、なかなか試合を動かせない。追加タイム1分。右サイドから上原牧人が中央へパスを出し、重松健太郎がシュートフェイクでスルーすると、8月に新加入したノ・スンギが決めて先制した。

 後半もいきおいそのままに生きたかったが、2分に同点に追い付かれた。その後も攻め続けたが、岩手の守備に手を焼いて決めきれない。38分に角度のないところから決められて逆転を許した。

 琉球は3連勝と調子が良かったが、裏へ抜け出す本数など攻撃で消極的な場面も見られた。「勝ち続ける気持ちの強さがまだ足りない」と金鍾成監督。後半に交代したノも「プロ初得点のうれしさはあるが負けてしまったのでいい実感はない」と言葉は少ない。「もっと試合に出たかった気持ちは強かった。少しずつよくなれるように努力する」と次の1勝に向け、前を向いた。

(屋嘉部長将)


精神力足りなかった

 金鍾成監督(琉球)の話 選手たちの技量的には出せている。試合運びに対しては、よりエンジンをかけて向かっていく精神力が足りなかった。そんな場合ではないと分かっているが、ちょっと勝ち疲れをしている感じの試合になってしまった。

カウンターはまった

 星川敬監督(岩手)の話 守備で想定よりもボールを取る回数は少なかったが、劣勢になってもわれわれが持っているカウンターという武器がうまくいった。1つ勝つことでいろいろ変わると信じているので、きょうの反省点を生かして次につなげたい。