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全日本へ闘志燃やす テニス・ジュニア選手権 12歳以下 金田青空、矢野碧依 攻めのプレーで上位進出を狙う


全日本へ闘志燃やす テニス・ジュニア選手権 12歳以下 金田青空、矢野碧依 攻めのプレーで上位進出を狙う
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 8月26日に東京・有明テニスの森公園で開幕するテニスの全日本ジュニア選手権で、男子シングルス(12歳以下)の金田青空(渡慶次小6年、TC Future)と、女子シングルス、ダブルス(12歳以下)に出場する矢野碧依(美原小6年、CLUB DPA☆沖縄)は上位進出を狙う。

7月の九州ジュニアで12歳以下シングルス6位に入り、全国大会に向けて汗を流す金田青空=22日、豊見城市の豊崎海浜公園テニスコート(大城三太撮影)

 金田がテニスに本格的にのめり込んだのは4年生の頃。野球やサッカーもやっていたが、3年生の頃に出場したテニスの県大会で優勝し、「勝った時にとても気持ちがよかった。どうプレーするかを全部自分で決められるので楽しい」と魅力を語る。めきめきと力をつけて九州でも上位に食い込むようになり、全国大会にも出場するようになった。得意なのはサーブ。今月上旬にも全国を経験し、「負けていてもうまく気持ちを切り替えることができた。フォアハンドをもっと鍛えたい」と、成果と課題を持ち帰った。

 指導する多和田真斗コーチは「闘志あふれるファイター型の選手。テニスは対戦相手と非接触の競技なので静かにプレーしがちになるが、接触プレーのあるサッカーなどをやっていたからか、引かない、負けない気持ちが強い」と評する。「1回戦から強い相手と当たるが、気持ちで引かずに先に主導権を握れるかが大事になる」と後押しした。

7月の九州ジュニアで、宮坂向葵と組んだ12歳以下ダブルスを制し、シングルスは2位を勝ち取り、全国へ向けて調整する矢野碧依(大城三太撮影)

 女子の矢野は「とにかく、どんどん攻めて打ち返すのが好き。サイドラインに沿ってストレートで打ち返すのが得意」と攻撃を意識したスタイルで勝利を重ねてきた。昨年、ダブルスで全国出場した実力者の兄・琉悟(宮里中1年)や姉らの影響を受け、小学1年生からテニスに触れた。

 宮坂向葵と組んだダブルスで九州ジュニアを制し、シングルスは2位に入った。「宮坂が後ろで粘って、私がどんどん打ちにいくスタイル」と全国でも息の合ったコンビネーションを目指す。シングルスでは「九州決勝で負けた第1シードの選手は、コースをちゃんと突いてきてうまかった。全国ではサーブの精度を良くして挑みたい」と静かに闘志を燃やした。

 (大城三太)