ソニー日本女子プロ選手権最終日は8日、かねひで喜瀬CC(6670ヤード、パー72)で行われた。21歳の竹田麗央が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算19アンダーの269で初日から首位を守り国内四大大会初制覇、2週連続優勝を果たした。3年シードと賞金は3600万円を獲得し、ツアー初優勝したシーズンでの6勝は1989年の小林浩美に並んで最多。パリ五輪4位の山下美夢有が1打差の2位、藤田さいきが通算15アンダーで3位。大出瑞月と阿部未悠が4位、岩井明愛は9位、7月のエビアン選手権でメジャー初優勝した古江彩佳は15位だった。県勢は新垣比菜、宮里美香が57位、仲宗根澄香が62位、荒川怜郁が64位だった。(出場69選手、晴れ、気温31・6度、北東の風5・9メートル、観衆3214人)
記録ずくめのタイトル 竹田、19アンダーで完全優勝
勢いに乗る竹田が記録ずくめのビッグタイトルを手にした。大会最少ストロークに並び、自身2度目の完全優勝。「まだ実感は湧かない。4日間長かったのでほっとしている」と笑みを浮かべた。
前半にスコアを三つ伸ばすと、後半も前組でプレーする山下の重圧に動じなかった。ライバルが先にバーディーを奪ったパー3の14番でティーショットを2メートルにつけると、パー4の16番も第3打で4メートルのパットを決めた。「美夢有さんが伸ばしていたが想定していた」と攻めの姿勢を崩さず、猛追を振り切った。
出場21試合でのシーズン6勝は不動裕理、宮里藍に次ぐ史上4番目のスピード記録。初優勝からの勝利数も最多タイで「(日本女子プロゴルフ協会の)小林会長に並べたのは光栄。振り返らずにやれているのがいい」と、若手らしくがむしゃらに積み上げてきた。
初の年間女王に前進し、シード権獲得で海外ツアー挑戦の環境も整い、さらに夢は膨らむ。それでも「毎週試合でベストを尽くすことが目標。そこは変えずにやっていきたい」ときっぱり。今季の残りも主役の座を譲るつもりはない。
▽ソニー日本女子プロ選手権最終日成績(6,670ヤード パー72)
(1)竹田麗央 ―19 269(64 67 69 69=33 36)
(2)山下美夢有 ―18 270(70 65 69 66=33 33)
(3)藤田さいき ―15 273(69 68 67 69=36 33)
(4)大出瑞月 ―13 275(66 70 70 69=35 34)
(4)阿部未悠 275(70 67 67 71=34 37)
(6)仁井優花 ―12 276(71 69 68 68=33 35)
(6)桜井心那 276(70 69 68 69=33 36)
(8)岩井千怜 ―11 277(69 69 71 68=34 34)
(57)新垣比菜 +1 289(70 72 73 74=39 35)
(57)宮里美香 289(69 74 72 74=36 38)
(62)仲宗根澄香 +2 290(71 72 73 74=38 36)
(64)荒川怜郁 +3 291(72 70 75 74=39 35)
(共同通信)