ANAオープン第1日は12日、北海道札幌GC輪厚(7066ヤード、パー72)で行われ、第50回の記念大会は、6月にツアー初勝利を挙げた小木曽喬が1イーグル、8バーディー、1ボギーの63をマークして首位に立った。未勝利の永野竜太郎が1打差の2位、通算7勝で東村出身の宮里優作がさらに1打差の3位につけた。
昨年の日本オープン選手権を制した岩崎亜久竜は66で4位。3週連続優勝が懸かる平田憲聖は70で43位となった。前年大会勝者の谷原秀人は76で116位と出遅れた。その他県勢は、比嘉一貴が68で16位、嘉数光倫が32位、照屋佑唯智が43位などにつけている。(賞金総額1億5千万円、優勝3千万円、出場120選手=アマ4、晴れ、気温24.8度、東の風0.9メートル、観衆1730人)
けが越え 本領発揮へ
左膝のけがを乗り越えた元賞金王の宮里が、本来の力を発揮しつつある。7月に今季初の1桁順位となる5位に入り、8月には8位も。この日は65を出してトップと2打差の好発進となり「こんなにいいスコアで攻略できるとは思わなかった」と上々の感触をかみしめた。
3番でボギーが先行した後、パー5の5番で残り211ヤードの第2打でグリーンを捉え、3メートルのパットを沈めるイーグルで流れを変えた。
上りのラインを残す狙い通りのショットに得意のパットがかみ合う。新パター導入も奏功し、7番で9メートル、14番で6メートル、16番で8メートルを沈めるなど長いラインを読み切った。
1月に左の半月板を断裂し、1カ月半ほどもゴルフができなかったという。傾斜地からのショットでは今も膝の負担に気を使うが、44歳のベテランは上位で復調を実感したいところ。
ことし第50回を迎えた伝統の大会で舞台は申し分がない。「ジャンボ(尾崎将司)さんが優勝した2002年はベストアマになっているし、ここは思い入れがある。優勝争いでどんなゴルフができるか見てみたい」と冷静に体調と相談しながら通算8勝目を狙う。
▽ANAオープン第1日成績
(7,066ヤードパー72)
(1)小木曽喬 -9 63 (32 31)
(2)永野竜太郎 -8 64 (31 33)
(3)宮里優作 -7 65 (33 32)
(4)岩崎亜久竜 -6 66 (34 32)
(4)砂川公佑 66 (32 34)
(4)下家秀琉 66 (35 31)
(7)木下稜介 -5 67 (36 31)
(7)金子駆大 67 (33 34)
(16)比嘉一貴 -4 68 (35 33)
(32)嘉数光倫 -3 69 (31 38)
(43)照屋佑唯智 -2 70 (34 36)
(116)玉城海伍 +4 76 (38 38)
(共同通信)