日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは29日、新青森県総合運動公園球技場でラインメール青森と対戦し、2―0で快勝した。通算成績は8勝7敗6分けで勝ち点30。順位は8位。
前半4分に青戸翔が先制し、25分に川中健太が右クロスからのヘディングで追加点を決めて2―0で折り返した。後半はシュート数で上回りつつ、一丸の守備で無失点とした。
次戦は10月2日、台風の影響で延期になっていた第18節アウェー戦として、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿でアトレチコ鈴鹿と対戦する。続いて、6日午後1時から沖縄市陸上競技場でヴィアティン三重と対戦する。
チームの進化を印象づける一戦だった。前半からボールを支配し、相手陣地でのプレー時間が長かった。開始4分、ゴール前でボールを受けた青戸翔が強いフィジカルを生かしたドリブルからシュートを放ち、個人技でゴールをこじ開けて先制した。
以降もサイドを使った攻撃で相手を翻弄し、池髙暢希からの右クロスを川中健太が移籍後初ゴールで追加点を決めて引き離した。川中は「チームが勝てたことが大切だ。うれしい」と喜んだ。
ゲーム内容は上向きで、後半の猛攻を無失点でしのぐ粘り強い守備も光った。
けがで長期離脱していた大城佑斗がピッチに戻ってきた。途中交代で今季初出場を果たした。「(リードで)出やすい雰囲気をつくってくれて、あとは思い切ってプレーするだけという気持ちで入った。感謝している」とプレーする喜びをかみしめた。
小野木玲監督は「90分通して勝ちに結びつけるプレーをすることができた。成長を促すという意味でも大きな勝利になった」と手応えを語った。
(大城三太)
沖縄SV(30)
2―0(2―0,0―0)
ラインメール青森(33)