プロバスケットボールのりそなグループBリーグ1部(B1)の琉球ゴールデンキングス(西地区)は6日、沖縄市の沖縄アリーナで三遠ネオフェニックス(中地区)と今季第2戦を戦い、82―74で勝利し、今季初白星となった。前半は速い展開から高確率で得点を奪い合った。ケヴェ・アルマが1クオーター(Q)だけで10得点するなどリードする時間帯も多かったが、2Qでミスを連発して点差を縮められ、46―39で折り返した。後半に入ると得点を伸ばした三遠に4Qで逆転されたが、ヴィック・ローが11得点を挙げ、最後は逃げ切った。三遠の山内盛久は途中出場し、無得点だったが、守備で激しく当たるなどした。
次戦は12日午後3時5分、埼玉県の越谷市立総合体育館で越谷アルファーズと対戦する。
キングス 1勝1敗
82―74(33―22,13―17,17―21,19―14)
三遠 1勝1敗
植松、攻守で奮闘光る
5日の試合で負傷した伊藤達哉が欠場し、10人での戦いとなったキングス。三遠の追い上げもあったが、全員が出場し、全員得点で三遠を振り切り、今季初白星を飾った。少人数で選手繰りが厳しい時間帯をつないだのは、昨季は出場時間が少なかった荒川颯や植松義也だった。
岸本隆一と代わる形でコートに立つことが多かった荒川は守備で相手のハンドラーを止めるなどした。
植松は元NBAの外国籍選手に激しく体を当てて止めた。5日の試合でも決めた3点弾に加え、ドライブからの得点など5分47秒の出場時間ながら攻守でインパクトを残した。桶谷大HCも「できることを120%やりきるのはプラスになっている」と称賛した。
昨季と異なり、プレシーズンゲームからここまで継続して試合に出場する植松。「いつ出されてもいいように状況を把握し、情報を整理してコートに入ったときには冷静に遂行できるようにしている」。キングスのために、これからも周到な準備で臨む。
(屋嘉部長将)
この勝ちは大きい
桶谷大HC(キングス)の話 リバウンドのところで三遠は(5日の)課題としてやってくると思ったので、絶対に負けないという話をして、選手たちはちゃんと遂行してくれた。三遠からの白星はめちゃくちゃでかい。この勝ちは選手、コーチ陣にとっても大きい。
攻撃でミス生まれた
大野篤史HC(三遠)の話 自分たちが遂行しないといけない攻撃でコミュニケーションのミスが生まれてしまったのが勝ちにつながらなかったと思っている。若い選手が多い中で、この試合を生かせるようにしたい。