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銘苅(シニア57キロ以下級右腕)優勝 アームレスリング世界選手権 県勢初の快挙


銘苅(シニア57キロ以下級右腕)優勝 アームレスリング世界選手権 県勢初の快挙 男子シニア57キロ以下級ライトハンドで粘り強い試合展開を見せて優勝した銘苅広二(右)(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 アームレスリングのIFA世界選手権大会が9月30日~10月6日、ギリシャで行われ、男子シニア57キロ以下級ライトハンド(右腕)で沖縄市の銘苅広二が初優勝した。銘苅はレフトハンド(左腕)は5位だった。沖縄アームレスリング連盟によると県勢の世界大会優勝は初めて。

粘りで逆転勝ち 日本人対決制す

 初めての世界選手権出場の銘苅広二(沖縄市)が男子シニア57キロ以下級ライトハンド(右腕)で世界の頂点に立った。優勝した5日は29歳の誕生日で「優勝もできて良かった」と声を弾ませた。

世界選手権の男子シニア57キロ以下級ライトハンドで初優勝した銘苅広二(提供)

 4日に行われたレフトハンド(左腕)では5位。「パワーでは負けていない。いい自信になった」とメインである5日のライトハンドへいい形でつなげた。

 ライトハンドでは、トーナメントを順調に勝ち進み決勝へ。相手は銘苅が一度勝利し、敗者復活戦から勝ち上がってきた大会連覇中の寺岡秀幸だった。2本先取の決勝は、負けなしで勝ち上がってきた銘苅に1勝のアドバンテージがあった。あと1勝で優勝だったが、1戦目は寺岡の瞬発力が勝り、負けてしまった。

 2戦目も寺岡の瞬発力で優位に進められた。触れると負けになるタッチパッドのギリギリまで押し込まれたが、そこから銘苅が粘って逆転で勝利した。「いつもは瞬発力で勝つが大会に向けて練習していた粘りが結果に出た」と振り返った。

 19歳の時にいとこの練習相手をしたことで競技に触れ、やっているうちにのめり込んだ。来年は同階級での連覇か、より強い相手を求めて階級を上げて出場することを考えている。「けがをしないように練習し、メンタル面も成長して来年も出場したい」と力を込めた。

 (屋嘉部長将)