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運転手の仕事、シニアにPR 第一交通グループ なり手不足解消に「人生経験生かして」 沖縄


運転手の仕事、シニアにPR 第一交通グループ なり手不足解消に「人生経験生かして」 沖縄 「マスターズの会」で仕事の魅力を語る第一交通産業グループの現役ドライバーら=16日、那覇市のパシフィックホテル沖縄
この記事を書いた人 Avatar photo 新垣 若菜

 県内でタクシーやバス事業を展開する第一交通産業グループは16日、定年退職後のセカンドキャリアとしてドライバーを志望する50~60代らを対象に、同年代の現役ドライバーが仕事の魅力を伝える「マスターズの会」を那覇市のパシフィックホテル沖縄で開いた。県内の同業界で就業者が最も多いシニア世代に焦点を当て、なり手不足を解消する新たな取り組みとして力を入れる。

 会では、りゅうぎん総合研究所がまとめた県内の65歳以上の就業状況を紹介。2030年は20年比で16・2%増の38万3144人となるとし、ドライバーが65歳を超えても続けられる仕事として利点を説明した。

 現役ドライバーからは「お礼をダイレクトに受けられ、社会に役立っているという喜びを感じられる」「県内各地で働くことができ、時間の融通も利く」などの声があった。参加者からは長距離移動間のトイレ問題や福利厚生、労働時間など次々と質問が上がった。

 第一交通産業沖縄地区の後藤勝義社長は「これまでの豊富な人生経験が必ず役立つ」と強調。那覇バス・琉球バス交通の小川吾吉代表は「この会が実りあるものとなってほしい。運転手のみならず営業職もある。どんな人材でも大歓迎だ」と話した。

 同社への問い合わせは、電話098(868)8680。

(新垣若菜)