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平均入場者4000人、売り上げ12億円をクリア キングスが「Bプレミア」参入、選手らも歓喜


平均入場者4000人、売り上げ12億円をクリア キングスが「Bプレミア」参入、選手らも歓喜 キングスのBプレミア参入決定を喜ぶ岸本隆一選手(前列中央)や白木享社長(同右から3人目)ら関係者=17日、沖縄市の沖縄アリーナ(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 沖縄アリーナで行われたBプレミア参入会見には沖縄市、琉球ゴールデンキングス、沖縄アリーナの職員らが参加し、キングスの名前の発表を待った。1次審査の条件をクリアした最後のクラブとしてキングスの名前が呼ばれると、拍手が起き、参入を皆で喜び合った。

 5千人以上収容でVIP席などを備えたアリーナを有し、直近の2季連続で平均入場者数4千人以上、売上12億円以上の1次審査をクリアしたのはキングスを含めて5クラブのみ。キングスを運営する沖縄バスケットボールの白木享社長は「日本初の本格的なバスケットボール施設を整備してくれた沖縄市の皆さんにサポートしていただけた結果だ」と感謝。「売り上げも、観客動員数も、この沖縄アリーナもチームもナンバーワンだ。もっと地域貢献できるようチーム、社員、グループ一同頑張っていきたい」と力を込めた。

 2013年からキングス一筋でプレーしている岸本隆一は「Bプレミアに参入できてうれしく思っている。選手一同、みなさんのサポートを力に変えて頑張っていきたい」と語った。

 沖縄市の平田嗣巳副市長は「誠に喜ばしい。Bプレミア開幕では沖縄アリーナがさらなる熱気に包まれ、より活性化することを心待ちしている」とあいさつした。

 (屋嘉部長将)


22クラブが参入決定

 現B1で他にBプレミア入りが決まったのは、宇都宮、千葉J、A東京、川崎、北海道、仙台、群馬、SR渋谷、横浜BC、三遠、三河、名古屋D、滋賀、島根、広島、佐賀、長崎。現2部(B2)では信州、富山、神戸や、一度もB1経験がないA千葉も入った。22クラブ中、既存施設の改修で基準を満たしたのは9クラブ。残る13クラブは既に開業している施設も含め、新たに整備されたアリーナを本拠地とする。

 Bプレミアは競技成績による昇降格を廃止し、経営面の基準を満たしたクラブが順次参入できる「エクスパンション(拡張)型」のリーグに転換する。新人選手獲得時のドラフトや、選手の年俸総額の上限を定めるサラリーキャップで戦力均衡を図り、拮抗(きっこう)した試合を増やしてリーグの魅力を高める。島田慎二チェアマンは「各地を熱狂の渦に巻き込み、社会現象を起こしたい」と意気込みを語った。