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プロバスケットボール男子Bリーグ西地区6連覇、3年連続チャンピオンシップ決勝進出、制覇1回とリーグを代表するチームとなった琉球ゴールデンキングス。チームの強さはビジネスモデルとしても注目を浴びる。リーグが公開している直近の決算を見ると、琉球ゴールデンキングスを運営する沖縄バスケットボールの「強さ」が分かる。
営業収入は23億7597万円で、2022―23シーズン(22年度)のB1全24チームのうち3番目に高い。これには企業からのスポンサー収入などが含まれているが、支持基盤の底力とも言える「入場料収入」だけで見ると、キングスは10億1466万円と断トツの首位で、B1の1チーム平均の4倍近くに上る。2番目に多い「千葉ジェッツ」でさえ5億8766万円で、キングスは抜きんでている。
「こだわってきたのはチームがしっかり勝つこと。もう一つは試合の没入感、緊張感をしっかり伝え、有料のチケットを買ってもらうことだ」と沖縄バスケットボールの白木享社長は話す。集客を目的としたチケット配布は制限。バスケ観戦の価値観を伝えることができれば、お金を払って来場してもらえるようになるとの信念を貫いた。
(島袋良太)
独創性や個性、高い技術や技能、緻密な経営戦略などで根強い体力を蓄えてきた県内の「強者(ちゅーばー)」企業たちは、どんな工夫をし、時に壁をどう乗り越えてきたのか。経営のヒントを訪ね歩く。