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岩佐(男子)V 伊平屋ムーンライトマラソン 暑さ耐え8キロから独走


岩佐(男子)V 伊平屋ムーンライトマラソン 暑さ耐え8キロから独走 (左)フルマラソンを2時間43分53秒で制した岩佐快斗(右)フルマラソン女子で優勝した渡邊由喜=19日、伊平屋村の友愛と健康の広場
この記事を書いた人 Avatar photo 池田 哲平

 第30回伊平屋ムーンライトマラソン(主催・同実行委員会、共催・琉球新報社)が19日開催され、フルマラソン男子は岩佐快斗(27)=神奈川県=が2時間43分53秒で初優勝を果たした。同女子は渡邊由喜(53)=茨城県=が3時間46分56秒で制した。ハーフマラソン男子は秋葉直人(36)=東京都=が1時間17分51秒で初優勝、同女子は松谷恵美(58)=神奈川県=が1時間41分53秒で栄冠に輝いた。


 フルマラソン男子は、8キロ過ぎから抜け出した岩佐快斗が2位に20分近い差をつけて、初優勝を果たした。気温が30度を超える厳しい暑さを耐え切り、最後まで冷静なレース運びで圧勝した。

 起伏のあるコースで「いい練習になるかなと思ったが、終盤はやっぱりきつかった」と話す岩佐。30キロ過ぎからは、ペースをコントロールし、1キロ4分で走ることを意識した。「後ろが離れていることは分かっていた。とにかく、足をつらないようにと考えていた」とレースを振り返った。

 学生時代は中央大で長距離競技者として活躍し、卒業後は仕事をしながら各地の大会に出場してきた社会人5年目の市民ランナー。今大会ハーフの男子を制した秋葉直人らと同じチームに所属してトレーニングを積み、昨年1月の石垣島マラソンで3位に入賞するなど実績を残している。

 目標とするのは大学時代に出した自己ベストの2時間19分51秒を超えること。「仕事と陸上、どちらも高めていきたい」と力強く語った。12月の福岡国際マラソン、来年1月の石垣島マラソンなどを記録更新の機会ととらえ、社会人ランナーは挑戦を続ける。

 (池田哲平)