女子サッカー九州リーグ(Qリーグ)2部のFC琉球さくらは20日、東風平運動公園サッカー場で、みやきなでしこクラブ(佐賀)と対戦し、4―1で勝利した。開幕から負けなしの12連勝で、残り2試合を残してリーグ優勝と1部昇格を決めた。前半を2―1のリードで折り返し、後半は伊藤美菜子が追加点を押し込み、喜舎場紅がダメ押しの4点目を決めた。2部リーグは4月に開幕し、8チームが2回戦総当たりで戦い、各チーム全14試合を行う。次戦は11月10日午前11時から、同サッカー場でANCLAS(福岡)と対戦する。
伊藤、膠着破るゴール 目標・なでしこLへ先見据える
今季立ち上げのFC琉球さくらが、九州2部リーグで無傷の12連勝で優勝と1部昇格を決めた。
米本みの里主将は「全国各地から集まった選手同士で最初はなかなか息が合わなかった。試合を重ねるごとにコンビネーションも深まり優勝につなげることができた」と喜んだ。目指す場所は、なでしこリーグだ。1部昇格後もその目標を見据えての戦いとなる。
前半を2―1で折り返したが、國吉真梨子が負傷交代して、各選手がポジション変更を余儀なくされた。後半に入ると、なかなか試合が動かない膠着(こうちゃく)状態に陥った。
それを変えたのが伊藤美菜子だった。右からのクロスを中央で競り合い、相手DFを置き去りにうまく抜け出すと、GKの間を縫う3点目で引き離した。「1点リードでは不安があった。追加点を決めて貢献できた」と喜んだ。
停滞していた空気を打ち破ったことで喜舎場紅の豪快なミドルシュートも飛び出し4―1で快勝した。
花田亜衣子監督は「1部でも、全ての面で上回って全勝したい。どこを目指すのかという部分を大事にしたい」と先を見据えた。
(大城三太)
▽第14節
FC琉球さくら
4―1(2―1,)2―0
みやきなでしこク(佐賀)
▽得点者【琉】森迫あやめ、小島千明、伊藤美菜子、喜舎場紅【み】龍