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FC琉球逃げ切れず 八戸と1―1 平松、プレーでチーム鼓舞(26日の試合)


FC琉球逃げ切れず 八戸と1―1 平松、プレーでチーム鼓舞(26日の試合) 琉球―八戸 後半、自陣左サイドから相手をかわし、攻撃へ転じる琉球の平松昇=26日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城三太撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカーの明治安田J3第34節第1日は26日、各地で行われ、FC琉球OKINAWAは沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでヴァンラーレ八戸(青森)と対戦し、1―1で引き分けた。通算成績は12勝12敗10分けの勝ち点46。順位は12位。

 前半は主導権を握り、12分に富所悠が先制点を決めた。その後も攻めてゴールチャンスもあったが1―0で折り返した。後半は17分に同点に追い付かれると相手ペースで試合を進められ、再三攻め込まれた。終盤は攻める機会も得たが、追加点はならなかった。

 次戦は11月3日、愛媛県のアシックス里山スタジアムでFC今治と対戦する。

(2)タピスタ(2分け)
琉球 12勝10分け12敗(46)
 1―1(1―0,0―1)
八戸 12勝11分け11敗(47)
▽得点者 【琉】 富所(11)【八】 佐々木(7)
▽観客 2397人

 【評】追加点を奪えなかったことで勝利を逃した。チームスタイルからも失点はつきもので、複数得点こそが勝利を引き寄せる大きな要素となる。プレーオフ圏内に滑り込めるかの正念場にある。ドローの展開となればリスクを恐れず、勝利を目指すしかない。


 頼れる富所悠が前半12分に先制したが、追加点がなかなか奪えない。後半に失点して追い付かれ、ドローに終わった。残り4戦。足踏みしたままではプレーオフ圏内の6位以内は厳しい。内容よりも結果のみが求められる最終段階に突入している。

 左からのクロスで先制点をお膳立てした平松昇は後半も熱気あふれるプレーでチームを鼓舞した。「今季は自身の好調と不調の波が激しく、自分が一番それを理解している。チームは厳しい状況にあるが、下を向く必要はないし、前向きにチャレンジ精神を持って、チームが良い方向に向かうきっかけをつくりたい」と思いを込める。

 11月10日にホームで、1位大宮を迎える。元琉球監督の喜名哲裕氏がヘッドコーチだ。喜名氏は平松をボランチで起用し、才能を見いだした。「喜名さんの前で、成長した姿と今の思いをぶつけ、いい姿を見せたい」と来週のアウェー今治戦も勝利し、大宮戦でも白星を刻むことを決意した。

 (大城三太)


勝ち切る力が不足

 金鍾成監督(琉球)の話 勝ち切る力が全体的に不足していた。最後に、もう一度エンジンをかけ直したが点を取る力が備わっていなかった。相手が思ったよりボールを動かしてきて、全体としてDFラインが下がってしまった。守備をしながらラインも上げろと指示していた。

シュートまでいけず

 石﨑信弘監督(八戸)の話 われわれは守備をベースに戦っているチームなので、穴が開くような中途半端な守備をすることなく対応しないといけない。高い位置でボールを奪っている分、シュートまでいかないといけなかった。こぼれ球にも反応できていなかった。