プロバスケットボールのりそなBリーグ1部(B1)の琉球ゴールデンキングス(西地区)は27日、沖縄アリーナで広島ドラゴンフライズと今季第9戦を戦い、88―68で勝利し、2連勝となった。通算成績は6勝3敗。
前半は岸本隆一を中心に得点を重ねたが、強度が上がった広島の守備に対しミスが増え、得点を伸ばせず40―32で折り返した。後半は広島の連続得点で点差を縮められたが、守備で立て直すと脇真大やアレックス・カークらが得点し、逃げ切った。
次戦は東アジアスーパーリーグ(EASL)を30日、マカオでブラックベアーズと対戦する。レギュラーシーズンは11月2日、大阪府のおおきにアリーナ舞洲で大阪エヴェッサと対戦する。
脇躍動、キャリアハイ17得点
26日の試合から、リバウンド、守備の強度が高くなった広島に大黒柱のジャック・クーリーが5点に抑え込まれたが、脇真大、小野寺祥太がドライブで広島の守備を切り裂いた。
キングスのビッグマンが数人がかりで押さえ込まれ、なかなかリバウンドからアドバンテージを取れなかった。それでも小野寺や脇、岸本隆一らが空いたスペースからドライブで攻め込んだ。小野寺は3点弾を狙ったもののなかなかリングを射抜けず、ドライブに切り替えて、シーズンハイの13得点。脇は「隆一さんやビッグマンがいいパスをくれたので、責任を持って決めた」とキャリアハイの17得点を挙げ、フィールドゴール成功率も75%と高確率で得点を重ねた。本格的なルーキーシーズンとなった脇。「相手に止められにくい選手」を目指しながらも「プレーだけでなく人間性も磨いて、応援される選手になりたい」と自身の理想を目指し、シーズンを駆け抜ける。
(屋嘉部長将)
キングス 6勝3敗
88―68(23―14,17―18,20―22,28―14)
広島 2勝7敗
自分たちの流れに
桶谷大HC(キングス)の話 前半は相手がオフェンスリバウンドにしっかり絡んできて、ゲーム(の流れ)をものにできなかった。後半もファウルトラブルなどがあり、なかなかやりたいようにできなかったが、我慢強く守備をし、自分たちの流れにできた。
前を向いていきたい
朝山正悟HC(広島)の話 けが人が続けて出る中、本当に苦しい状況だが、選手たちは自分たちの持っている力を最大限出して、やりきってくれた。非常に苦しい状況ではあるが前を向いていきたい。