日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは27日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムとミネベアミツミFC(宮崎)と対戦し、1―1で引き分けた。通算成績は10勝8敗8分けで勝ち点38。順位は7位のまま。
前半は主導権を握られ、15分に先制された。猛攻を受け続けたが追加点を許さなかった。少ないチャンスから池髙暢希が同点弾をたたきこみ、1―1で折り返した。後半は逆にボールを支配し続けたが、相手守備の粘りもあり、追加点が遠かった。
次戦は11月2日、栃木県のCITY FOOTBALL STATIONで栃木シティと対戦する。
池髙、意表突き同点弾
1―1に追い付いてからの2点目が遠かった。前半とは打って変わり、後半は沖縄SVが完全にボールを支配した。しかし、守りを固めた相手ゴールをこじ開けることができなかった。
前線の川中健太は攻守で頼りがいのある役割を果たした。ボールキープやポスト役をこなし、パスの起点となった。「暑さは気にならなかった」と豊富な運動量でひときわ輝いた。
池髙暢希はDF陣の意表を突く、バイシクルシュートで同点弾。「入るという感覚があった」と素直に喜びつつ、「疲れが出たときにプレーの質が落ちることがあるので改善してきたい」と気を引き締め直した。
チームは後半に停滞する時間帯もあったが、連動した動きでボールを前線へ運んだ。右バックの水越陽也、左バックの長井響が切れのある動きで攻撃参加し、チームを活性化させた。次戦は首位の栃木戦。チームの真価が試される。
(大城三太)
沖縄SV(38)
1―1(1―10―0,)
ミネベアミツミ(18)
ホームで勝てず悔しい
小野木玲監督(沖縄SV)の話 失点後、前半に追い付けたことは良かったが、ホームで勝てず悔しい。後半は攻めて決定機もあったが、粘り強い守備を崩せなかった。相手にとっては残留争いの懸かった大事な試合で、それを上回る攻撃力が必要だった。
勝ち点1は大きい
宮路洋輔監督(ミネベアミツミ)の話 前半30分までは自分たちのペースで、点も取れた。後半はボールを持たれ、あと3、4点失点してたかもしれないが体を張って守ってくれた。(最下位という)置かれている立場はあるが、勝ち点1で終えたのは大きい。