下里豪志2位入賞/国際ピアニストコンクール/沖縄で成長見てほしい


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 音楽の都オーストリア・ウィーンで8月12~14日に開催された第12回ロザリオ・マルチアーノ国際ピアニストコンクールで、パリ・エコール・ノルマル音楽院の下里豪志=南風原町出身=が2位に入賞した。審査員でドイツ出身のピアニスト、クルト・ザイベルトから「クルトザイベルトゾンダー賞」も受賞した。
 コンクールの予選で演奏した、ベートーベンのピアノソナタ「熱情」などを審査員が評価したという。下里は「とても自信になった。これからの活動の支えになる」と受賞を喜んだ。
 英ロンドンで開催された「UKピアノオープン 2023」ではファイナリストに残り「クラシックピアノ・イン・ドバイ2024」に推薦された。イタリア・ナポリで開催された「ナポリノヴァピアノコンクール」では1位になった。
 下里は「目の前のことに全力で取り組み、これから先、どんな音楽家になりたいか考えて、経験を積んでいきたい」と話す。来年2月には沖縄で演奏会を予定している。下里は「成長している姿を見てもらいたい」と語った。 (田中芳)

第12回ロザリオ・マルチアーノ国際ピアニストコンクールで2位に入賞した下里豪志(提供)