米艦石垣寄港 大使「画期的」 「X」投稿 地元「歓迎」強調、抗議触れず


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 7、8の両日に米海軍の掃海艦「パイオニア」が石垣港(石垣市)に寄港した件で、エマニュエル駐日米大使は8日、X(旧ツイッター)で「画期的で、日米同盟の強じんさと活力を如実に示す」と投稿した。出港から約3時間後に投稿しており、米政府として今回の寄港を重視していることがうかがえる。
 投稿には「日本のパートナーからの温かい歓迎と揺るぎない支援に感謝」とも記載されている。県などから寄港自粛を求められていたことや抗議行動があったことには触れなかった。米軍は寄港に合わせ、業者に依頼して抗議を避けるためとみられるバリケードを設置していた。
 エマニュエル氏はパイオニアのチェイス・ハーディング艦長が掃海艦を背に取材に応じる写真を掲載し「絆の強化と安全保障の確保です」と主張。掃海艦寄港が「14年ぶり」と強調した。英語と日本語訳を投稿し、英語の投稿には米海軍太平洋艦隊と海上自衛隊の公式アカウントのリンクを貼り付けた。
 日米両政府は米軍や自衛隊による民間インフラの利用を拡大する方針を掲げている。 
  (明真南斗)

日本側の歓迎を強調し、パイオニアの石垣入港を画期的だと評価するエマニュエル駐日米大使のX(旧ツイッター)投稿