公明斉藤国交相留任へ 内閣改造 女性閣僚増も検討


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 岸田文雄首相が13日実施の意向を伝えた内閣改造・自民党役員人事で、公明党出身の斉藤鉄夫国土交通相は留任する方向となった。女性活躍推進のため、女性閣僚の増員を検討する。自民の森山裕選対委員長を引き続き要職で起用するとの見方が強まっている。インド訪問中の首相は11日午前に帰国した後、公明党の山口那津男代表や複数の自民党幹部と会談し、最終調整を図る意向だ。政府、与党関係者が9日明らかにした。
 斉藤氏の処遇を巡っては山口氏が8日、那覇市で記者団に「党内には実績と役割を評価する声が非常に高い」と言及した。国交相ポストは建設、運輸業界などに影響力を持つとして、党内で国政選挙に向けて斉藤氏続投への期待が高まっていた。
 女性閣僚は現在、永岡桂子文部科学相と高市早苗経済安全保障担当相の2人にとどまる。官邸関係者は「首相は女性閣僚が少ないと考えている」と明らかにした。
 森山氏は、首相が帰国後に会談する方向だ。選対委員長として衆院小選挙区定数「10増10減」の調整を任されるなど首相の信頼が厚い。