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茂木幹事長続投で調整 小渕氏選対、森山氏総務案 あす内閣改造・自民人事


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、13日実施する内閣改造・党役員人事で茂木敏充幹事長を続投させる最終調整に入った。衆院解散・総選挙や来年の党総裁選を見据え、「ポスト岸田」候補の一人と目される茂木氏の処遇が最大の焦点となっている。他の党四役は、選対委員長に小渕優子組織運動本部長を、総務会長に森山裕選対委員長を起用する案が浮上した。萩生田光一政調会長は再任が軸となる。党関係者が11日、明らかにした。
 麻生太郎副総裁も再任する方向だ。首相は複数の人事案を検討しており、12日に公明党の山口那津男代表と自公党首会談に臨んだ上で、内閣・自民党役員の陣容を最終的に固める。
 一連の人事は12日の自民党役員会、総務会で首相に一任を取り付け、13日に党四役を指名する。この後、組閣本部を設置して第2次岸田再改造内閣を発足させる。
 首相は20カ国・地域首脳会議(G20サミット)などの外交日程を終え11日朝、帰国した。午後に党本部入りして森山、茂木、小渕、萩生田、麻生各氏の順に会談。人事の調整を進めた。
 山口氏とは既に電話などで協議。公明は党所属の斉藤鉄夫国土交通相の留任を求めたもようだ。
 首相は来年9月の総裁選で再選を目指している。茂木氏との会談では総裁選対応を確認したとみられる。これまで第2派閥の麻生派、第3派閥の茂木派が政権を支え、第4派閥の岸田派と共に主流派を形成してきた。
 最大派閥安倍派の松野博一官房長官、西村康稔経済産業相も要職起用との見方が強い。森山氏は衆院小選挙区定数「10増10減」に伴う調整を任され、首相の信頼が厚い。首相は関口昌一参院議員会長、世耕弘成参院幹事長、遠藤利明総務会長とも個別に会談した。