prime

野党「肩すかし内閣」 経済対策徹底論戦へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 野党からは13日の内閣改造・自民党役員人事について、骨格となる顔触れに変化がない「肩すかし内閣だ」(立憲民主党の岡田克也幹事長)など厳しい意見が相次いだ。秋に想定される臨時国会では、経済対策を巡り徹底した論戦を挑む構えだ。
 岡田氏は、臨時国会で経済対策に関し、十分な審議時間を確保するよう要求。早期の衆院解散論に対しては「対策の中身を説明しないままの選挙は国民不在の党利党略の選挙だ」とけん制した。
 日本維新の会の馬場伸幸代表は、今回の人事は自民党内の派閥のバランスに配慮していると効果を疑問視。首相が来年秋の自民党総裁選での再選を意識した「総裁選対策内閣だ」と評した。
 共産党の小池晃書記局長は会見で、トラブルが相次ぐマイナンバー制度担当の河野太郎デジタル相らが留任したことに触れ「政策転換が求められる部分について聞く耳を全く持たない布陣だ」と批判した。
 国民民主党の玉木雄一郎代表は記者団に「内閣を挙げて持続的賃上げの実現に取り組んでもらいたい」と強調し、経済対策を巡る政府、与党との協議に意欲を示した。
 れいわ新選組の山本太郎代表は政府の物価高対策に期待ができないとして「自民党を倒すしかない」とコメントした。社民党の福島瑞穂党首は会見で「『不適材不適所内閣』だ。国民に対するメッセージが何も伝わってこない」と非難した。
 政治家女子48党の斉藤健一郎参院議員は取材に「次期衆院選を意識した人事だ。国民の方を向いた政治に取り組んでほしい」と求めた。参政党の神谷宗幣代表は「国民の生活に密接に関わる政策の方向修正が期待できない人事だ」とのコメントを公表した。